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side BLACK
「んッ…」
ジクジクした痛みがあって目が覚めた。
左手を動かし顔に近づけると包帯が巻かれている。
「っ？北斗！」
「父さん………はぁ…そうだった。ごめん…
今何時…？」
窓の外はすこし薄暗い。
「朝だよ北斗。5時40分。
ナースコールするぞ、苦しくないか？」
そう言われて、思考を巡らせる。
「はぁ、…ちょっと、しんどい…」
酸素マスクが付けられているけど、苦しい。
心なしか、熱っぽいし。
「なんでこんな無茶したんだよ…」
「はぁ、はぁ…ごめん…
皆に心配かけたくなくて…」
父の心配気な顔を見上げていると、黒田先生がやってきて、しばしお説教。
「左手親指の付け根から手首にかけて7針。
わりと深くて、神経傷つけてないのが奇跡ぐらいだよ。
それよりも元々貧血なのに出血性ショックで結構緊迫してたんだからね。
血圧も上がらないし、心肺機能戻るまで時間かかるから覚悟してて。苦しいでしょ。」
最悪だ。
「……はぁっ、しぬっ」
何がって体調が。
長いこと目を開けていたからか急に目眩がして目を閉じた。
「……生きてる。
ねぇ。もう少し自分を大切にできない？
…死んでてもおかしくなかったよ。ほんとに」
「へっ？」と変な声が出た。
「はぁ、はぁっ…みんな…」
声の主はジェシーだった。
こんな時間に皆ここにいるなんて。
視界はぼやけて薄目を開けど、はっきりは見えなかったけど、それがSixTONESだなんてことは良くわかる。
「っ、ゴホッゴホッ、はぁっ」
「北斗くん、北斗くん！
落ち着いて呼吸してごらん。
薬入れたからすぐ楽になるから」
驚きで息が詰まり、肺が苦しくって、激しく咳き込んでしまい、酸素マスクしてんのにそれだけでこんなんなるんたから、身体が相当に弱ってるのがわかる。
朦朧とした状態で、黒田先生に処置されるがまま。
「い、たいっ」
力が入る身体。
それは無意識に左手も。
逆に、傷が俺の遠のきそうだった意識を戻した。
「痛み止め、もう少し時間あけなきゃ。頑張って。」
「まじかよ…はぁっはぁっ」
黒田先生はハハッと笑う。
「嘘だよ。すぐ効くから。1週間は入院。
まぁ、きっかけなかったらまた1ヶ月とか放置してたでしょ。
とりあえず一旦寝なさい」
からかわれた。だけど。それに笑う余裕もなく。
次に目が覚めると、滝沢くんもいた。
さらなる後悔が押し寄せた。
みんなで謝る。みんなで。
「…ごめん。みんなも」
そして、俺はもう一度一人で頭を下げた。
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あーちゃん(プロフ) - しおの磁石さん» コメントありがとうございます！また機会があれば、ですが、その時はまたご愛読いただけたらと思います！今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 15時) (
レス) id: 3192e0410d (このIDを非表示/違反報告)
しおの磁石(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！もっともっと読みたいなと思いました！更新待っています！応援しています！ (2019年11月26日 12時) (レス) id: 003f63ad03 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 結月さん» ありがとうございます！今回は赤くんだけでしたが、今後は他のメンバーの心情も書けるといいなぁと思います、、機会があれば、の話ですが（笑）今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！また読んでみたいです。更新頑張ってください応援してます！ (2019年11月26日 0時) (レス) id: c699b36789 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 夏ANAさん» コメントありがとうございます！ほくちゃん呼びをあんなにナチュラルにできるのは彼だけです（笑）応援嬉しいです！また覗きに来てください！ (2019年11月25日 23時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年11月8日 10時
