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Side RED
「っ、きょも！来てくれたんだ！」
秋。樹くんがキャプテンになって初めての試合。
車椅子で現れたその人に、樹くんは飛びついた。
「体調はどう？」
「平気だよ。今日のためにリハビリも頑張ったから」
そっか。と目を細める樹くん。
「ほんと、北斗があんな風に言ってくれなかったら、
移植手術してなかったんだと思うと頭が上がらないよ。…北斗、来てないの？」
…確かに、まだ来てない。すぐに試合が始まるわけではないから良いんだけど。
車椅子を押すその人は、周りをきょろきょろ見渡す。北斗を知ってるんだ。
ん？どこかで見たことあるような…
「あれ、？ 高地先輩だ。こーちセンパーイ！」
慎太郎が駆けだす。そう。慎太郎も結局バスケ部にいれたの。俺が(笑)
「え、なに。お前ら知ってんの？」
高地先輩は俺と慎太郎の中学の時の2つ上の先輩。サッカー部でキャプテンやってた。
樹くんに聞かれ、おかしくなる。
「AHAHA−！奇遇ですね！慎太郎はサッカー部だったんで。
んで、俺がやってた空手の道場にいっつもボール飛ばしてきて。(笑)」
うちの学校だったんだ。サッカー部は早くに試合で負けてしまい、3年生はゴールデンウイークには引退してたし、
3年生は大学受験で忙しいらしく、最近は塾に缶詰めらしい。
「高地も先輩、なんて呼ばれるんだ(笑)」
「おい大我、余計な事言うなよ(笑)
ジェシーくん、だっけ。ちゃんと話すのは初めてだよね。
俺は、高地優吾。こっちは京本大我。まぁ、腐れ縁なんだ。
年齢は俺と同じ学年だけど、樹の同級生。ややこしいけど」
仲良さげな二人。軽く会釈をする。二人ともうちの制服だ。
そうだ。高地先輩の家、結構大きな病院だ。…北斗もそこに通ってる？
……きょうもと。
頭の中で、あの日の会話を思い出した。
俺は北斗のことを何も知らない。
「…きょも来るなら会いたかったろうな。
夏休みから、あまり良くなくて。
最近も学校は行ってたんだけど、無理したツケが回ってきたのかも。
今朝また発作起こしてさ。…熱もあったから、今日は家で寝てろって言ってきたんだ」
樹くんが大我くんにそう言っていて、俺と慎太郎は顔を見合わせた。
確かに、夏休みは俺たちも合宿があったり、せわしなかった中で、
体調が良くないとは聞いていたからほとんど会わなかった。
2学期になってからもう2週間が経とうとしてるのに、北斗はそんなそぶりは見せなかったし。
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あーちゃん(プロフ) - しおの磁石さん» コメントありがとうございます！また機会があれば、ですが、その時はまたご愛読いただけたらと思います！今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 15時) (
レス) id: 3192e0410d (このIDを非表示/違反報告)
しおの磁石(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！もっともっと読みたいなと思いました！更新待っています！応援しています！ (2019年11月26日 12時) (レス) id: 003f63ad03 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 結月さん» ありがとうございます！今回は赤くんだけでしたが、今後は他のメンバーの心情も書けるといいなぁと思います、、機会があれば、の話ですが（笑）今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！また読んでみたいです。更新頑張ってください応援してます！ (2019年11月26日 0時) (レス) id: c699b36789 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 夏ANAさん» コメントありがとうございます！ほくちゃん呼びをあんなにナチュラルにできるのは彼だけです（笑）応援嬉しいです！また覗きに来てください！ (2019年11月25日 23時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年11月8日 10時
