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Side RED
体育館に響く学生たちの「ふぁいとー」という掛け声や、
体育館シューズが床とこすれ合うキュッキュッという音。
「え！？双子？？あ、あの、めっちゃ上手い人と！？」
「そう。樹はまだ1年のときからレギュラー入りしてて、今の3年生が引退したらキャプテン」
「え、待って。ほくちゃん、年上なの？
留年！？なんで？めっちゃ頭良さそうなのに！
なになに。国語出来るけど数学が致命的とか？」
いつも会話を上手くかわす彼にしては、この時ばかりは少し歯切れが悪かった。
「…あ、樹。」
返事を聞く前に、彼の双子の兄がこちらに近づいてきた。
「北斗！なにやってんの。…まぁ、良いや。そこ座って。
おー入部希望？助っ人外国人？めっちゃ即戦力っぽい！」
樹くんは酷く驚いた顔で、北斗を座らせた後、俺を見て笑った。
…言われてみれば、先ほど見た笑い顔と似ているかもしれない。
いや、言われてみないと分からないんだから、似てないよね。
「俺、未経験ですけど、良いスか！？北斗も一緒に！」
樹くんは少し、考えた。
そして、北斗を見つめたけど、北斗は床を眺めていた。
「ジェシー、歓迎するよ。…顧問の先生、厳しいから、覚悟してね(笑)」
「AHAHA―！マジかよ！(笑)」
その日は、入部届を提出して帰ることになった。
樹くんから購入の必要があるものなどのリストをもらって、体育館を後にする。
「なーんで、入らないの。ほくちゃんもやろうよ〜
あ、分かった！樹くんと比べられるのが嫌なんだ！？」
「…なんで俺に付きまとうの？」
「なんでって、仲良くなりたいから」
上履きを脱ぎながら、ローファーに履き替える。
「俺と仲良くなったって、良いことないよ。
…一緒に部活入れないし。ほら…誰だっけ。中学の幼馴染の。誘えばいいじゃん」
「あー慎太郎？アイツはアイツでクラスのやつと決めると思う。
…俺と居たら楽しくない？」
俺の一方的な話を覚えていてくれたことがうれしかったが、それよりも聞きたかった。
「そうは言ってない。…1つ下の学年になるときに決めたんだよ。
俺に友達は必要ないって。だから、誰とも仲良くしない。」
そう聞いて、俺のバカな脳みそで考えたのは、
「なんで、留年したの？いじめられた？不登校になったとか？」
そんなことぐらい。
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あーちゃん(プロフ) - しおの磁石さん» コメントありがとうございます！また機会があれば、ですが、その時はまたご愛読いただけたらと思います！今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 15時) (
レス) id: 3192e0410d (このIDを非表示/違反報告)
しおの磁石(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！もっともっと読みたいなと思いました！更新待っています！応援しています！ (2019年11月26日 12時) (レス) id: 003f63ad03 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 結月さん» ありがとうございます！今回は赤くんだけでしたが、今後は他のメンバーの心情も書けるといいなぁと思います、、機会があれば、の話ですが（笑）今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！また読んでみたいです。更新頑張ってください応援してます！ (2019年11月26日 0時) (レス) id: c699b36789 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 夏ANAさん» コメントありがとうございます！ほくちゃん呼びをあんなにナチュラルにできるのは彼だけです（笑）応援嬉しいです！また覗きに来てください！ (2019年11月25日 23時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年11月8日 10時
