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Side PINK
廊下をびしょびしょにしたから、きっと高地とかに怒られるんだろうな。
倒れこんでいたのを、何とか服を脱がそうにも全然ダメで、
「北斗、風呂はいろ、お風呂！起きろって！」
「はぁはぁ、はぁ、風呂…。」
上着以外は着せたままとにかく風呂場に連れていき、服の上から熱いお湯を掛けつつ
何とか脱がせたときやっと湯船のお湯も満タンになり、湯船に入れさせた。
上がった後に着れる衣服をそろえたり、念のためグループラインに状況説明したり
甲斐甲斐しくしていると中からドア越しに声がした。
「はぁはぁ、あり、がと。もうへいき。
俺の、服きていいから。はやく、体、ふいて…」
風呂に入れたときは暫く震えていたが、幾分落ち着いたらしい。
「ん。ありがと。でも、ほんとに温まるまでもうちょっと入ってろよ。
のぼせない程度にね。」
ドア越しに話す声は比較的良いもので安心する。
俺も言われた通り、バスタオルに手を伸ばす。
「うぅ、さむぃ…暖房つけよ」
過ごしやすかったのに、もう冬になっているんだ。当たり前か。11月だもん。
何言ってんだか自分でもおかしくなるが、とにかく一旦リビングへ…
「はぁ、う、はぁ、」
しかし、途端に目の前が真っ暗になって、廊下でうずくまってしまう。
寒い寒い寒い寒い寒い。
俺も風呂に入ろうかな。いや、ダメだ。北斗はゆっくりお湯に浸からないと、風邪を引いてしまう。
俺がいたら嫌に決まっていて、そそくさと出てきてしまうだろう。
着替えなきゃ。そう思うが、バスタオルにくるまったまま動けない。
「はぁ、はぁ、はぁ、…やべ…どうしよ…」
働かない頭で、震えに耐える。眩暈も酷く、持っていたスマホが手から落ちてしまう。
「…はぁ、はぁ、っ、ハァハァハァハァ」
寒い。以外の感情を探すとすれば、助けて。なんだけど。
ピコンピコンと光るスマホに手を伸ばすことすらできなかった。
「きょうもと、？…おい！京本！」
水しぶきが顔にかかって、ぱっ。と目を覚ませば、そこには焦った顔の北斗がいた。
自分が濡れていたから、濡れた。という感覚はないはずなのに…
そのしぶきの正体は、北斗の濡れた黒髪から滴ったものだと気付いたと同時に、
着替えを済ませて北斗のベッドの上に寝かされていることに気づく。
「うぅ、はぁ、はぁ、…ほく…髪乾かさないと…」
風邪ひくよ。と声を掛けようにも苦しくてそこまでは伝えられなかった。
情けなく、小さい声である。
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あーちゃん(プロフ) - しおの磁石さん» コメントありがとうございます！また機会があれば、ですが、その時はまたご愛読いただけたらと思います！今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 15時) (
レス) id: 3192e0410d (このIDを非表示/違反報告)
しおの磁石(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！もっともっと読みたいなと思いました！更新待っています！応援しています！ (2019年11月26日 12時) (レス) id: 003f63ad03 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 結月さん» ありがとうございます！今回は赤くんだけでしたが、今後は他のメンバーの心情も書けるといいなぁと思います、、機会があれば、の話ですが（笑）今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！また読んでみたいです。更新頑張ってください応援してます！ (2019年11月26日 0時) (レス) id: c699b36789 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 夏ANAさん» コメントありがとうございます！ほくちゃん呼びをあんなにナチュラルにできるのは彼だけです（笑）応援嬉しいです！また覗きに来てください！ (2019年11月25日 23時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年11月8日 10時
