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Side BLACK
開けなきゃ良いんだろうな。って思うけど、開けてしまうのが人間の心理で。
それに、たぶん、今日はネットで頼んだ日用品の不在票が入ってると思うし。
時間指定しておくの忘れたから。ほんと、頭が回ってない。
ガチャ。とポストを開くと、
バサバサバサ！と大きな鳥でも飛んだのかというほど大きな音を立てて中身が飛び出した。
血の色みたいなどす黒い赤の封筒たち。
こんな小説みたいなこと、自分に起こるなんて笑える。
こんなんじゃ、本当に必要な書類が届いたって探すのに一苦労。
肝心な不在票はどこだろう…
最悪はWebサイトから再配達もできるんだけど…
拾っていると、スマホが鳴って、ボーと【非通知】の通話に出る。
『おかえり。電車内で寝てたね。今日も蛇柄のズボンで、気に入ってるんだ？
ふはは、不在票探してるの？それならもう再配達の手続きしておいたよ。あと５秒後には来るよ』
「はぁ？」
『5…4…3、2、…１』
バッ、と振り返る。
ドクンドクンと心臓が音を立てた。
…誰も、いない。
ごくん、と唾を飲み込んだ。封筒を持つ手が震えた。
『ハハハ、良い顔してるじゃん。あと５分後。部屋の前まで行くよ』
「ちょ、なにがしてーんだよ！」
プツン、と電話は切れた。
急いで確認すると、本当に再配達手続きがされていて怖くなった。
まさかと思うが、この数週間俺を脅してくるのストーカーは、宅配便の配達員か？
でも確かに、偽名で登録しているものの、受け取るときはマスクと眼鏡を使っているぐらいだし…
その時、ピンポーン。とインターホンが鳴り、
「っ、」
心臓が飛び出るかと思った。
「はぁ、はぁ…」
貧血を起こさないようにゆっくり立ち上がり、恐る恐るモニターを見る。
「っ、はい。」
配達員は、女性だった。
『お届け物でーす！』
「……どうぞ」
その声は女性らしく甘い声で。電話の主＿野太い男性の声とはかけ離れていた。
「ねぇ、俺、再配達の依頼、ネットでしてた？」
荷物を受け取りながら、少し震える手で偽名を書いた。
「はい。再配達…というか、配達の時間指定は昨日されてましたよね。
会員様、いつもご利用ありがとうございます〜」
よくよくサイトを見れば、配達時間指定の日時は昨日と表示されている。
そして、また、【非通知】から電話がかかる。
「ッ、そうだった…よね。うん、ありがとうございました。」
彼女は失礼します、と頭を下げた。…スマホは持っていない。
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あーちゃん(プロフ) - しおの磁石さん» コメントありがとうございます！また機会があれば、ですが、その時はまたご愛読いただけたらと思います！今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 15時) (
レス) id: 3192e0410d (このIDを非表示/違反報告)
しおの磁石(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！もっともっと読みたいなと思いました！更新待っています！応援しています！ (2019年11月26日 12時) (レス) id: 003f63ad03 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 結月さん» ありがとうございます！今回は赤くんだけでしたが、今後は他のメンバーの心情も書けるといいなぁと思います、、機会があれば、の話ですが（笑）今後もよろしくお願いします！ (2019年11月26日 7時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 夢の中で、すごく好きです！また読んでみたいです。更新頑張ってください応援してます！ (2019年11月26日 0時) (レス) id: c699b36789 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 夏ANAさん» コメントありがとうございます！ほくちゃん呼びをあんなにナチュラルにできるのは彼だけです（笑）応援嬉しいです！また覗きに来てください！ (2019年11月25日 23時) (レス) id: fc9b1a9ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2019年11月8日 10時
