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Side BLACK
「北斗っ！」
「……ん、……へっ、なんでっ、？
うぅ、ゲホッゲホッ、…ソーシャルディスタンス崩壊！だめっ、……はぁっ、うううう、」
その声は紛れもなく、馬の合わないその人だ。
ゴミ箱を抱えたままで近付く気配に必死に訴える。
「……しんどいね。ゆっくりゆっくり」
背中を擦ってくれる温かさ。
苦しくて涙がポロポロ出てくる。
だめだよ来ちゃ。
何考えてるんだろうほんと、
家で料理でも作ってなよ。
「…点滴繋ごうね。吐き気止め入れようか。
熱、まだ高いな。解熱剤飲んでこれか…」
「なぁんで、…？……はぁっ、、ﾊｧｯ…
先生も京本も、なんで？」
フェイスシールドにマスクをした黒田先生にされるがまま左手に点滴が繋がれる。
手慣れた手付きでだあくんが持ち運びの点滴スタンドを組み立てて、点滴パックを先生から受け取った。
その間も京本は背中を擦り続けてくれてくれて、ずっと側にその温もりがあった。
「……輸血する？どうする？」
先生にそんなふうに聞かれたのは初めてで戸惑う。
「ここは病院と違って採血して結果が見れるわけじゃないし、北斗くんの判断でいいよ。
自分の体のことは一番わかってるでしょ？」
「………はぁ、…っ、おねがい、」
「落ち着いたら血圧だけ測らせてね」
赤い輸血パックが視界に入って、今朝のことを思い出す。お腹痛いって言わなくちゃ。
気持ち悪さでまだしんどいけど吐くものが無くて、京本が渡してくれたペットボトルで口をゆすぐと、後片付けまでしてくれるらしい。
………何も言わないけど。
立ち上がってトイレに向かっていったので、俺は先生に身を任せて、ぐったり横になった。
先生は俺の腕に血圧計をつけて、指にはオキシメータ。
あっという間にホテルが病院のように感じられたけど、ベッドのリクライニングがついてないのが不便だなとか思いながら目を閉じる。
「……北斗くん、必要なものはありますか？」
「んー、……じゃあ、冷えぴたとゼリーとかそういうやつ。
…あと3人分のご飯買ってきて。
いつもの奥ゆかしい遠慮に付き合う余裕無いから拒否権なしね。
それから申し訳ないけどコインランドリー。
確か一万円札あったと思うから俺の財布から抜きとってくれる？」
「……洗うのは、あれですね。」
「ん、よろしく」
だあくんには今日まとめてやってしまおうと紙袋には詰めていたものの持っていけそうもない洗濯物をお願いする。
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あーちゃん(プロフ) - マイラさん» コメント、ご愛読ありがとうございます🥰私にとっても大好きな作品なので、たまには更新できるように頑張りますね✨ありがとうございます！ (2022年8月21日 11時) (
レス) id: b62bd82bc0 (このIDを非表示/違反報告)
マイラ - Rollin'シリーズ大好きなのでたまに更新された通知がくると嬉しいです!!これからも楽しみにしてます。頑張ってください (2022年8月21日 0時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 佑妃奈さん» ご愛読ありがとうございました😳コメントとても嬉しいです💌はい！またフラッと更新しますので(笑)お付き合いよろしくお願いします✨ (2022年4月16日 15時) (レス) id: b3f31bb09f (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます😊気づくのが遅くなってしまいました(ó﹏ò｡)💦💦また更新される時を楽しみにしてます！！ (2022年4月16日 13時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - サンリオさん» コメントありがとうございます！またふらっと更新すると思いますので、今後も応援よろしくお願いします(^^) (2020年9月17日 8時) (レス) id: d58af8230a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーちゃん
| 作成日時：2020年6月18日 0時
