「無意識のゼロセンチ」/ 都築誠 ◆ ページ1
＊REQUEST-誠さん、子育て中-
土曜日の昼過ぎ、インターホンが響き渡る。
A「はーい！あ、京介くん！いっらしゃい。」
京介「Aさん、こんにちは。ん〜可愛いね〜。」
私の後ろに隠れる２歳の娘は極度の人見知りだ、
京介「髪色は兄貴譲りだけど、瞳はAさんに似て可愛いね。」
A「京介くんだよ、こんにちはって。」
「きょうすけ、くん。…こんにちは」
人見知りながらも手を差し伸べてくれている京介くんの手をぎゅっと握る。
誠「Aさん、いつまで玄関で立ち話をしているんだ？」
なかなかダイニングに戻ってこない誠さんが玄関に様子を見に来てくれた。
A「あ、すみません、誠さん」
誠「……、」
京介くんの手をぎゅっと握る娘にじっと視線を向けて何も言わない誠さん。
A「あれ、娘を京介さんに取られて寂しいんですか？」
京介「ええ、兄貴、俺相手に厳格な父親出さないでよ…」
誠「そんなことない。ほら、こっちおいで。」
「ぱぱっ、」
大きく手を広げると嬉しそうにその中に入っていく娘。
A「ぱぱっ子なの。」
京介「はは。さすが兄貴。」
.
.
キッチンでお茶の用意をしながらダイニングにいる３人の姿を眺める。
誠さんの膝の上に座り心地よさそうにうとうとしている娘を見る表情が優しくて思わず私も微笑む。
京介「眠そうだね」
誠「京介が来て嬉しかったんだろう。ありがとう。」
京介「いやいや。にしても兄貴ってちゃんと父親やっているんだね。」
誠「Aさんに過度な負担はかけられない」
京介「兄貴って本当にAさんのこと大好きだよね」
誠「今更何を言う。当たり前だ。」
そんな会話が私に聞こえていないと思っているのかわからないけれど、京介くんと話をしながらも一定間隔で娘の背中をトントンと叩いている。
すると、首がコテンと誠さんの胸に落ち、一気に重くなったのか誠さんの両手が支える力を強めたのが見えた。
A「あ、寝ちゃったかな。」
京介くんと沙良ちゃん、２人のお兄さんである誠さん。
娘を撫でるその手はやっぱり優しくて、愛おしくて、
どこまでも、愛が溢れている手だった。
fin.
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水無月のぞみ - ヒロインの名前が、たまに『玲』になってるから直して下さい。変えられないと夢小説じゃないからね。 (2022年3月14日 5時) (
レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
鮎川あぐり(プロフ) - アニメLOVEさん» こんにちは。かしこまりました♪ (2020年9月27日 17時) (レス) id: 0e01340885 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE(プロフ) - リクエストで、槙くんと子育てお願いします。子供は二人で (2020年9月27日 10時) (レス) id: 5ecae8dc9e (このIDを非表示/違反報告)
鮎川あぐり(プロフ) - アニメLOVEさん» 槙くん、かしこまりました♪ (2020年9月19日 9時) (レス) id: 0e01340885 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE(プロフ) - リクエストで、槙くんとラブラブしてほしいです！出来たらでいいのでよろしくお願いします (2020年9月19日 2時) (レス) id: 5ecae8dc9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮎川あぐり x他1人 | 作成日時：2020年5月12日 2時
