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鶴丸視点
全く、ひどい目にあったもんだ。
手伝い札がたくさんあったおかげですぐに回復したが、俺と三日月の練度だとかなり長い手入れが必要だったろう。
手入れを終えて、三日月の服を整えてやっていると誰かがこちらにやってくる気配がした。
小狐丸「入りますよ」
ガラッ
鶴丸「おおっ、小狐丸とAじゃねえか」
……ん？なんでAを小狐丸が抱っこしてんだ？え、これどういう状況？
三日月「Aは如何したのだ？」
俺が思っていたことと同じことを思ったようで三日月が問いかけた。
小狐丸「動けないようなので、運んできました」
ああ、そういや今日一日は動けないんだったな。それでかー。なんだ、ホッとしたぜ。
…………？
何故俺は今安心したんだ？
鶴丸「動けないのに状況確認でもしにきたのか？ご苦労さんだな」
内心の動揺は隠して平常を装う。
三日月「心配かけたな。しかしこの通り往時に戻ったぞ」
鶴丸「いや、Aが気になったのは爆発の方だと思うぜ三日月じいさんよ」
ま、彼女のことだから心配もしてくれていたと思うけどな。
っと、さっきからAの返事がないな。どうしたんだ？
鶴丸「おーい、A。姫さーん、ばあさーん、合法ロリちゃーん」
ふざけて普段なら彼女が怒りそうな呼び名も混ぜるが全く反応がない。
小狐丸「どうしたのですかね？」
気になって三人で覗き込んでみると、カチンコチンに固まっているようだった。無表情だが、普段から血色の良いピンクの頬は今ばかりは真っ赤に染まっている。
こいつはもしかすると…
鶴丸「もしかして…照れたんじゃねえか？」
小狐丸「Aが？」
三日月「照れた、とな？」
じっと、2人とともに再びAを見つめる。
小狐丸「ああ、そういえば…」
小狐丸がふと思い出したように発言する。
小狐丸「抱き上げた時から様子がおかしくなりましたね…。成る程、やはり照れていると考えて間違いないでしょう」
モヤっ
鶴丸「ははは、案外初心なんだな」
何故だ。再びモヤモヤした感じがする。
表向きは笑って見せたが、内心は動揺しまくりだ。
俺は一体どうしたってんだ？
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鶴丸にフラグを立てたとこで6章は終了です。
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男爵(プロフ) - 泉姫さん、黒狐さん、ご指摘ありがとうございます。指摘されたところを直しました。 (2017年3月30日 20時) (
レス) id: 5e929154b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐 - 小狐丸の「小」が「子」に、なってますよ！ (2017年3月25日 10時) (レス) id: e5ffc2e16a (このIDを非表示/違反報告)
泉姫(プロフ) - 誤字多いですよ。担当じゃなくて短刀 (2017年3月22日 12時) (レス) id: 97d6e4c6a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：男爵いも | 作成日時：2016年4月20日 11時
