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それから何度も腕を離すように言ったが無視された。それどころかわたしを店の外に連れ出そうとしているようで強く引っ張られる。
まあ、一応神であるわたしは、こんな人間如き屁でもない。正直しばき倒したい、が…。他のお客様が見ている前でそれをやってしまってもいいものか。
いや、それとも他のお客様への迷惑になるからこそ
しばいてもいいんじゃ…。
鶴丸「ちょいと、失礼するぜ？」
モブ1「！！？」
もんもんとどうしようか悩んでいると一陣の風が吹き、気づけば目の前の男の一人の口に赤い瓶が差し込まれていた。
モブ1「ブフッ！…げふぉ、ごはっ！」
鶴丸「秘技、タバスコストレートだ！どうだ、驚いたか？」
人目もはばからず、男が喉を押さえて中身を吐き出す。
モブ2「なッ！？てめえ何しやがる！」
小狐丸「何しやがる、はこちら側の台詞だと思いますがね」
激情して鶴丸に殴りかかろうとした残りの男二人を小狐丸が後ろから襟首を掴んで引っ張った。
大太刀ほどでなくとも充分体格の良い小狐丸がそうすると、男たちの足が宙に浮き、首がしまってだんだんと青い顔になっていく。
三日月「女性へと懸想するのは人間の性。致し方ないことだが、強引すぎるのは少々感心せんな」
三日月は特に動揺した風もなく、いつも通り穏やかな顔で茶を飲んでいた。
小狐丸「貴方方と比べたら、野生の狐の方がまだ品がある。…さっさと立ち去ることです」
そう言いつつ、小狐丸は男たちをべっと店の外に放り出した。
騒ぎ立てていた男たちがみな放り出されたので、店内は静寂に包まれる。
その静寂を打ち破るように「さて」と口を開いたのは三日月だった。
三日月「騒ぎ立ててすまんな。皆の者、談話を続けてかまわぬぞ」
そして3人が何事もなかったかのように席について先ほどと同じように談笑しだすと、シンとしていた店内に徐々にざわめきが戻っていったのだった。
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男爵(プロフ) - 泉姫さん、黒狐さん、ご指摘ありがとうございます。指摘されたところを直しました。 (2017年3月30日 20時) (
レス) id: 5e929154b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐 - 小狐丸の「小」が「子」に、なってますよ！ (2017年3月25日 10時) (レス) id: e5ffc2e16a (このIDを非表示/違反報告)
泉姫(プロフ) - 誤字多いですよ。担当じゃなくて短刀 (2017年3月22日 12時) (レス) id: 97d6e4c6a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：男爵いも | 作成日時：2016年4月20日 11時
