赤色の猫 ページ33
Aに惚れたのは、初めて会った時だった
警戒心の強いコネシマさんを手懐けて、
軽やかに人混みを駆け抜ける姿を見た。
もしかしたら、その時から僕はAに
惹かれていたのかもしれない。
平板高校と合併しても、女子からの対応は
変わっていなかった
僕やスマイルが廊下に出ると、途端に
追いかけてくる同じ高校の女子。
早く逃げたい一心で、コネシマさんが
連れていかれた方向に突っ走った。
でもそこにはコネシマさんなんていなくて、
代わりに聞こえてくるのは媚び諂うような
甘ったるくて気持ち悪い女子の声
Br「(どうしよ、女子になんか
捕まりたくない…)」
香水の甘い匂いは嫌い、自分の為に
蹴落とし合う姿はもっと嫌い
そんなことを思っていると、いきなり
ゾムさんがいなくなった
困惑していると、自分も天井に引っ張られ
瞼を開けると廊下が少し下にあった
女子の声が近付いてくる、すると
そっと廊下の見えるところが閉ざされた
『コネシマ、しーっだぞ』
静かに光る鮮やかな瞳、まるでそれは
全てを守り、危害を加えないと
決心しているような瞳だった
しばらくして女子の声が遠ざかり
一息ついて昼食を食べた。
小鳥のぴっぴが来てショッピさんが
ショッピっぴになったり、友達になって
あだ名で呼んでもらえたりもして、
なんだか凄く満ち足りた気分になった。
しばらくして昼休みが終わることを知らせる
チャイムが鳴り、皆んなで屋根裏から出る。
教室に戻る道を歩いていると、沢山の
女子に見つかってしまった。
モブ女「キャーー！ブルーク様よ！」
モブ子「スマイル様もいるわ！キャー！」
凄くうるさいしめんどくさい、
ふとAに目を向けると
Aはダッシュで教室に戻っていた
Br「はぇ、ちょ、ちょっとA！
先に逃げるのは狡くない！？」
スマイルやコネシマさん、ゾムさんなどを
囮にAを追いかける。やっと
追いつくと、Aは女子と喋っていた
小さい背に覆いかぶさると、ビクッと体を
震わせた
Br「Aー、置いてくなんて酷くない？」
『あれ、あの廊下からこの教室まで
1000mはあるよな？早くね？』
僕が早いんじゃなくて、Aの歩幅が
小さいからAが遅いのだろう。
Br「Aとは歩幅が違うからねー、
ほら、ギュー」
『うぐ、ちょっと重い』
やれやれという顔をしながらも僕の頭を
撫でるA…きっと、この瞬間が
Aを大好きになった瞬間だ
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yazuki(プロフ) - あっ､ふーん? 好み過ぎるんですが作者様予知能力持ってたり? …酸素マスクってどこに売ってあるんでしたっけ? (2022年9月30日 18時) (
レス) @page6 id: 12e03787c9 (このIDを非表示/違反報告)
螢 - えっちょっと()朝からｲﾁｬｲﾁｬみれて幸せ(白目)え、神はこの世に存在したんですね(血涙)それじゃ２も見てくるので逝ってきます！.....ｵﾚﾓｼｮｳｶﾞｸｾｲﾀﾞｹﾄﾞﾀﾌﾞﾝｾｰﾌ (2022年3月13日 8時) (レス) @page50 id: 36bcf701c9 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 作者様小説書くの上手くて尊敬します！！BLは朝ご飯なのですよ。()ヤンデレとか泣き顔とかが大好物でしてね、最高でした！！…ｼｮｳｶﾞｸｾｲﾀﾞｹﾄﾞｺｳﾕｳﾉﾐﾃﾓｲｲﾖﾈ (2022年1月31日 20時) (レス) @page23 id: cea69280c2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ほっとミルクさん» コメントありがとうございます！その言葉、凄く嬉しいです。ありがとうございます！ (2022年1月30日 19時) (レス) id: 4bf5a22ce8 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ルトさん» 白「お、もっちろん！ちなみに君は純愛派？それともヤンデレ派！？」 (2022年1月30日 19時) (レス) id: 4bf5a22ce8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2021年8月19日 15時
