１０４ ページ4
.
ごめんなさいの理由を説明しないと。
でもそのタイミングは今ではない。
話すにはそれ相応の勇気がいる。
それくらい私が抱えているものはややこしい。
気持ちが落ち着いたら話そう。
決断した矢先。
コビー「元の世界に帰りたいですよね…」
時が止まったような気がした。
こんなにも動揺してしまうのか。
いずれ話そうと心に決めていても。
簡潔明瞭。
もう詳しい説明なんていらない。
私の素性もごめんなさいの理由も答えは全てこの中に。
どんな表情をしているのか。
後ろに立つスモーカーさんの顔が見れない。
コビー「Aさん？」
もう無理だ。
この空気に耐えられない。
私は秘書室の扉を開いた。
コビー「スモーカー…中将…」
＊＊＊＊＊＊
コビーside
『Aちゃん…とても辛そうに言ってたから…』
Aさんが「帰りたい」と吐露した。
事情を知っている僕にさえ言わなかった気持ちを。
それを聞いていても立ってもいられなくなった。
僕も冷静ではなかったんだろう。
秘書室の中にいるスモーカー中将の気配に気付かなかった。
コビー「ごめんなさい…！」
元の世界の事を誰かに言えるのは他でもないAさん。
他人である僕が第三者に言う権利はないのに。
本人の意図しない形でスモーカー中将に知られてしまった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 456人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トモ(プロフ) - シルバさん» スモーカー推しの方に読んでもらえるだけでもありがたいのに嬉しいお言葉まで！感謝の気持ちでいっぱいです！ルッチの作品も楽しんで頂けるようにこれからも頑張ります！最後まで読んで頂きありがとうございました！ (2023年3月22日 9時) (
レス) id: 4876a9aade (このIDを非表示/違反報告)
シルバ(プロフ) - 初めまして！作品読ませていただいていた一人のファンです。スモーカーさん推しとしては凄く良い作品でした。泣けました。もし、スモーカーさんの新作がありましたら楽しみに待っておりますので、これからも頑張って下さい！ロブ・ルッチも拝見させていただきます。 (2023年3月21日 19時) (レス) @page46 id: 511cbc77f2 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 葵さん» 久しぶりに更新しました！ようやく結ばれました！ (2023年2月26日 20時) (レス) id: 4876a9aade (このIDを非表示/違反報告)
葵 - やっといい雰囲気になりました💕💕💕💕 (2023年2月5日 10時) (レス) id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 葵さん» 悪魔の実じゃないとスモーカーさんは騙せないと思いまして！ (2023年1月20日 12時) (レス) id: 8212c41558 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トモ | 作成日時：2022年12月10日 22時
