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波の音と潮の香り。
どうやら港に到着したようだ。
ミホーク「ここに座れ」
ギシッ…と木の軋む音が聞こえる。
私を船に下ろすとミホークさんは出航の準備を始めた。
ミホーク「船酔いはするか？」
「いえ…でも…揺れたら海に放り出されそうな…」
ミホーク「俺が隣にいてそうなると思うか？」
そう言うとミホークさんは私の隣に腰掛けた。
ミホーク「起きる頃には島に着いてる」
肩を抱き寄せられ、どんどん傾いていく上体。
私の頭はミホークさんの膝に着地した。
座った状態での膝枕に困惑したがこれも優しさだろう。
ミホーク「姿勢…辛くないか？」
「大丈夫…です…」
何も見えない状態での船は怖い。
起きたら到着している、盲目の私にはこれがいい。
「おやすみ…なさい…」
＊＊＊＊＊＊
ミホークside
俺の膝枕で眠るA。
穏やかな寝顔に自然と口角が上がる。
ミホーク「A…」
親指の腹でAの下唇を優しくなぞる。
柔らかい感触が指ではなく唇で触れたいと思わせる。
ただ俺達はまだ名前のついていない間柄。
尚且つ寝た状態でのその行為はフェアとは言えない。
だが好きな女が側にいると言う事実は変わらない。
唇を奪いたい欲を抑える事に苦労するのが目に見える。
クロコダイル『お前が今狙ってるものを俺は奪いに行くかもしれねぇな』
厄介な男に目を付けられた。
恐らくストーカーの男よりもしぶとい。
まさかあいつが気に入るとはな。
ただそれがわかったからこそ。
余計にあの酒場から連れ出したいと思った。
Aが他の男のものになる。
それを想像すると怒りに似た感情が湧いてくる。
普段怒りを抱く事など滅多にない俺にしては珍しい。
ミホーク「俺だけが見ていい寝顔だ」
数時間後。
島に到着すると俺は眠るAを抱き上げた。
ミホーク「他の男には渡さん。…Aだけは」
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トモ(プロフ) - トリトンさん» キュンキュンをお届けできて嬉しいです！こちらこそありがとうございます！ (2月17日 19時) (
レス) id: a48d671f36 (このIDを非表示/違反報告)
トリトン - とってもキュンキュンしました！甘々なミホークをありがとうございます！！ (2月17日 3時) (レス) @page44 id: 861ce2f0e2 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - よもぎ餅さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2月8日 7時) (レス) id: a48d671f36 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅 - 更新楽しみにしてました！！頑張ってください‼︎ (2月8日 0時) (レス) id: 66243e415f (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - よっちゃんイカさん» お待たせしました！応援ありがとうございます！ (2月7日 9時) (レス) id: a48d671f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トモ | 作成日時：2023年4月10日 1時
