【ONE PIECE】紳士とお見受けする【ミホーク】

２４ ページ24

.



「いらっしゃいませ〜」



客の来店を知り、私も「いらっしゃいませ」と声を出す。

するとハリさんが私に耳打ちしてきた。



ハリ「ミホークが来たわよ」

「えっ」

ハリ「カウンターは他のお客様がいるから今夜はテーブル席にいるわ」

「来てくれたんですね」



嬉しさから自然と笑みが溢れる。



ハリ「挨拶しに行く？」

「ナリさんが戻ってきたら行きます」

ハリ「ふふ、わかったわ」



















.



















ジェイ「Aちゃん…手を見せてくれる？」

「手…ですか…？」



どうして手を見せないといけないの？



ジェイ「俺…手相が見れるから。見てあげるよ」

「あっ…いや…結構です…」

ジェイ「遠慮しないで…ほら」



カウンター越しから私の右手を掴んだジェイさん。

指で押したり、さすったり、手相を見ているとは思えない。

気持ち悪い手つきに鳥肌が立つ。



ジェイ「手…ちっちゃいね。…可愛いな」

「あの…そろそろいいですか？」

ジェイ「ダメだよ。今から手相を見るんだから…」

「いや…もう…」

ジェイ「あっ…結婚線があるね。…相手は俺かな？」



マジで無理なんだけど…！！



ジェイ「Aちゃん…俺とデートに行かない？」

「行かないです…」

ジェイ「ならこのまま連れ去っちゃおうかな…」

「酔ってます…？」

ジェイ「ビール１杯じゃ酔わないよ。ねぇ…Aちゃん…」

「何…ですか…」



.

２５→←２３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す