１５ ページ15
.
ハリ「テーブル席も空いてるわよ」
ミホーク「カウンターでいい」
昼間の会話は客引きと言えるのだろうか。
ナリさんに「客引き成功」と耳打ちされたけど。
でも理由は何であれ来てくれたのは嬉しい。
ナリ「何にする？」
ミホーク「赤ワイン」
ナリ「鷹の目っぽいなぁ…」
そう呟きながらワインを用意するナリさん。
どんな容姿かわからないから共感できない。
赤ワインで「〜っぽいなぁ」と言われる容姿とは？
そんな事を思いながらナリさんの隣でおしぼりを畳んだ。
ナリ「A、鷹の目と話せ」
「えっ」
ナリ「鷹の目がうちの店に来るなんてそうそうないからな」
ハリさん曰く「酒場での出会いは運命」だと。
ミホークさんとの出会いも一期一会なのかな。
「ミホークさん…と呼んでいいですか？」
ミホーク「構わん」
「ミホークさんは船長ですか？」
ミホーク「俺は常に１人だ。船長と言われれば船長なのかもしれんな」
「一匹狼…ですか？」
ミホーク「あぁ」
「そう言う方もいるんですね…」
必ずしも複数人で構成されている訳じゃないんだ。
「どうして鷹の目と言う異名なんですか？」
ミホーク「俺の目は鷹のような目だと言われてる」
「そうなんですね…」
話したい気持ちはある。
でもどんな会話をしたらいいのかわからない。
視覚から得た情報を会話の話題にする。
それが盲目の私にはできない。
赤ワインっぽい容姿も鷹のような目も想像すら難しい。
ぎこちない会話ならしない方がいい。
誰も言葉を発しない時間が数秒続いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 757人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トモ(プロフ) - トリトンさん» キュンキュンをお届けできて嬉しいです！こちらこそありがとうございます！ (2月17日 19時) (
レス) id: a48d671f36 (このIDを非表示/違反報告)
トリトン - とってもキュンキュンしました！甘々なミホークをありがとうございます！！ (2月17日 3時) (レス) @page44 id: 861ce2f0e2 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - よもぎ餅さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2月8日 7時) (レス) id: a48d671f36 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅 - 更新楽しみにしてました！！頑張ってください‼︎ (2月8日 0時) (レス) id: 66243e415f (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - よっちゃんイカさん» お待たせしました！応援ありがとうございます！ (2月7日 9時) (レス) id: a48d671f36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トモ | 作成日時：2023年4月10日 1時
