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ゾロ「そんなこったろうと思った」
「えっ…」
両膝に埋めていた顔を上げると目の前にゾロさんが立っていた。
「あれ…今夜は見張りは…」
ゾロ「ない」
「もしかして…起こしちゃいましたか…？」
ゾロ「言っただろ。そんな事だろうと思ったってな」
そう言うとゾロさんは私の隣に腰を下ろした。
ゾロ「部屋かここで落ち込んでんじゃねぇかと思ってよ」
「お見通しですね…」
ゾロ「悪魔の実の能力者になったのが辛いのか？」
「私が辛いのは…」
言葉にしようとすると涙が出てくる。
私は再び両膝に顔を埋めた。
「ただでさえ何もできないのに…余計に足手纏いと言うかお荷物になる気がして…」
ゾロ「俺の勘はよく当たるな」
ゾロさんの言葉に私は思わず顔を上げた。
ゾロ「お前が落ち込む理由はそれだろうな」
「理由までお見通しでしたか…」
ゾロ「自分自身の事よりも周りへの迷惑を考えてそうな気がしてよ」
「そう言う性格なんです…」
なるべく迷惑をかけずに生きていきたい。
ゾロ「お前は俺達の仲間になったんだろ？」
「はい…」
ゾロ「迷惑云々を最優先に考えてる奴はこの船にはいねぇ。…お前を除いてな」
この船は船長を筆頭に基本自由。
その言葉に乗船２日目だけど頷けた。
雰囲気からして自由だなと思ってたから。
ゾロ「麦わらの一味の船員なら仲間に対する迷惑なんて考えんじゃねぇ。足手纏いだのお荷物だのそんなの考えてんのはお前くらいだ」
「心配や迷惑をかけていいんですか…？」
ゾロ「仲間ってのはそう言うもんだろ」
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作者名：トモ | 作成日時：2023年1月27日 16時
