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ゾロ「俺と見張りでもするか？」
「え？」
ゾロ「寝れねぇんだろ？」
その言葉に私は小さく頷いた。
ゾロ「見張り台から見る景色も悪くねぇ」
「いいんですか…？」
ゾロ「いいから言ってんだ」
「ありがとうございます…松葉杖を取ってき…」
ゾロ「必要ねぇ」
「うえ？！」
座り込む私を肩に担いだゾロさん。
驚きのあまり変な声が出てしまった。
ゾロ「本当に軽いな。飯食って体重を増やせ。体力もたねぇぞ」
「は、はい」
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屋敷のベランダから見る海は荒々しかった。
吸い込まれそうな気がして怖いと感じた。
しかし見張り台から見る広大な海はとても穏やか。
この景色にタイトルをつけるなら��自由��が似合う。
「見張りって…交代でやるんですか？」
ゾロ「あぁ」
「敵船が来ないかどうかを見るんですか？」
ゾロ「敵船と海軍だな」
そう言うとゾロさんは私の隣に腰を下ろした。
「あの…」
ゾロ「ん？」
「私は手紙に書いてたように何もできないです…でも恩返しがしたくて…」
雑用はして当然だからお礼にはならない。
それ以外の形で恩返しがしたい。
ゾロ「なら自分の命を大切にするんだな」
「えっ…」
ゾロ「自分が助けた命を粗末にされてぇか？」
「いえ…大事にしてくれるならそれだけで…」
ゾロ「そう言う事だ。それ以上の恩返しはねぇ」
助けてもらった命を大切にする事が恩返し。
予想外の答えに感動した。
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作者名：トモ | 作成日時：2023年1月27日 16時
