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キッド「俺の膝の上に現れた時はまさかこんなクソ生意気な女とは思わなかったぜ」
キッドさんがじわりじわりと私に近付いてくる。
「私は出会った時からキッドさんの印象は変わらないかな…?」
キッド「どんな印象だ?」
「短気で意地悪で言葉遣いが乱暴で…」
キッド「やはりお前にはしつけが必要らしいな」
「頬をつねるのはしつけとは言わないですよ…?」
キッド「うるせぇ!目を瞑れ!」
「うぅ…」
ぎゅっ
「え?」
目を瞑った私を正面から抱きしめたキッドさん。
突然の出来事に思考回路が停止した。
「あの…」
キッド「…香水を変えた」
「えっ」
密着するキッドさんの体からあの嫌な香りがしない。
嫌な記憶などない別の香りが私の鼻をほどよく刺激した。
「…いい匂いです」
キッド「合格か?」
「…合格」
キッド「俺は浮気なんてしねぇ。する気も起きねぇ」
「浮気はダメですよ…」
もうあんな辛い思いはしたくない。
キッド「このまま俺の部屋に連れて行きてぇ…」
「えっ…」
キッド「お前を押し倒して…満足するまでキスしてぇんだよ…」
「キッドさん…」
キッド「俺が暴走したら困るだろうが…だから早く返事をよこせ…」
「はい…」
キッドさんは私を離すと食堂から出て行った。
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トモ(プロフ) - やなさん» ハマって読み漁ってるなんて嬉しい限りです!解釈一致も嬉しいですし安心しました!こちらこそ幸せな気持ちになるコメントをありがとうございます! (7月25日 20時) (レス) id: 0cd9a7eaa6 (このIDを非表示/違反報告)
やな - 最近トモさんの小説にハマり読み漁っているですが、キッドが解釈一致しすぎて、最高に面白かったです!!最新の小説も楽しく読ませていただいております!!幸せな時間をありがとうございます(*´꒳`*) (7月24日 0時) (レス) @page43 id: a039bf94ed (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 万さん» 楽しく読んで下さって嬉しい限りです!私も読者様のお陰で幸せな気持ちで執筆する事ができました!ありがとうございました! (2022年12月12日 20時) (レス) id: 1005e67eba (このIDを非表示/違反報告)
万(プロフ) - ここまでお疲れ様でした!最後まで楽しく読ませていただきました✨キッドがどんどん可愛くて、幸せな気持ちで読ませていただきました^^ (2022年12月9日 22時) (レス) @page42 id: b14a1161fa (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - yokuさん» ここまで長いのに一気見して下さって嬉しいです!ありがとうございます! (2022年11月14日 20時) (レス) id: 8cb1ebc292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トモ | 作成日時:2022年9月1日 15時