STORY：34 ページ40
no side
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ドノバン・デズモンド総裁が息子と別れてすぐ、隣の護衛が総裁に声をかけた。
「監視と思われる者がいました。かなり腕が立つようです」
「害になるようなら排除しろ」
「はっ、かしこまりました。
しかし、そもそも気配に気づいた者がいるかどうか･･･」
少し考えた素振りを見せた総裁は、立ち止まって、周りの護衛に向かって声をかけた。
「先程、気配に気がついた者は？」
「「「「･･･････」」」」
シーンとなる。
隣にいた、専属の腕利きと思われる護衛以外に気づいた者はいなかったようだ。
『僕がどうかしましたか？』
そう言って現れたのはAだった。
護衛の者は何人か接近に気づいたいたが、殺気はなく、子供なので反応しなかったようだ。それでも、さり気なく総裁の前に立つ。
「誰だ？！」
いきなり現れたAに護衛の一人が驚きの声を上げ、捕らえようとする。それを遮ったのは総裁だ。
「･･･君は、たしか、ラフェントノアの」
思い出すようにそう言った総裁。
『はい、A・ラフェントノアと申します。』
「君があのラフェントノア家のご子息か」
『ご存知とは、光栄です』
「さっきのは君か？」
怪しむような視線を送りながらそう言った。
「えぇ、そうですね。」
その言葉で沈黙が流れる。
双方言葉を口にしない。そんな中護衛がAに声をかけた。
「何者だ？」
周りにいた護衛の内の一人が警戒したようにそう聞いた。
Aはキョトンとしてから呆れたように言った。
『これ制服なんですけど･･･
僕はただのイーデン生です。普通に過ごしたかっただけの』
「普通に･･･とは？」
総裁がそう聞いた。
普通という言葉ではあまりにも抽象的だ。普通の基準は曖昧なものだし、人によって違う。
『･･･さぁ、どうでしょう。総裁はどう思われます？普通って何だと思いますか？』
「ふむ、普通とは人それぞれではないのか？自分自身が普通だと思えばそれは普通だ。
他の人にとって異常であっても。」
『では、僕の普通はきっと異常だと思われるでしょうね』
達観したようにそう言ったA。
「君は変わってるな」
『否定できませんね、両親も変わり者ですから』
「君は手練れのようだが、何を目指す？」
『･･･何も。強いて言うならば、平穏。あぁ、やっぱり一生微睡んでいたいですね』
まぁ、そんな事できませんが。
そう呟く。そんなAに驚いた様子の総裁。
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西の者 - 出だしは面白く感じたのですが、主人公が小1らしくなくて微妙でした。 (1月4日 11時) (
レス) id: 9916c8593b (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろいです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月31日 0時) (レス) @page46 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - レモンはちみつさん» 反応してもらったら嬉しいのめっちゃ分かります…！男主良いですよねぇ、僕も読み専だったけど書く側にも来ちゃいました笑 (2022年6月22日 18時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
レモンはちみつ(プロフ) - アニメ好き学生！さん» 私も男主作品大好きで…ずっと読み専だったのですが書く側にまわってしまいました。ご期待に応えられるように頑張ります！気持ち悪いくらいニコニコしながらコメント読ませてもらってますよ〜！ (2022年6月22日 18時) (レス) id: 95afc2042e (このIDを非表示/違反報告)
レモンはちみつ(プロフ) - チョコドーナツさん» 説明がお上手で･･･！その通りですよ〜！これ考えるのに1番時間かけたかも･･･反応してもらえると頑張った甲斐があります！とても嬉しいです！ (2022年6月22日 18時) (レス) id: 95afc2042e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンはちみつ | 作成日時：2022年5月10日 18時
