STORY：22 ページ27
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『只今帰りました』
そう言って家に上がる。それと同時に控えてしたメイドが上着とかばんを受けとってくれた。
「「おかえりなさいませ。A様」」
十数人の使用人たちが並んでそう言う。いつもの光景だ。
この使用人たちも全員、戦闘のプロである。
何が言いたいってめちゃくちゃ強い。
何も知らずにこの家に泥棒にでも入れば、地獄を見るだろう。見る前に意識がなくなってるかも･･･
それは置いといて、
わざわざ作業を中断して出迎えるのは、面倒だと思う。しかしこれもしきたりのようなものである。
文句は言えない。
家族がよく集まるリビングのような部屋に行くと珍しく母さんがいた。
「あら、お帰りなさい」
『ただいま、母様がここにいるなんて珍しいね』
よく集まると言ってもその前には比較的という言葉が入るだろう。
家族3人がそろうのは休みの夕食のときだけ、といっても過言ではない。2人とも忙しいのだ。
「えぇ、そういえばそろそろ中間考査の時期だと思って」
そう言ってにこりと笑った。
その満面の笑みに思わず後ずさった。
「もちろん完璧よね?まさかわざと間違えるだなんてこと、しないわよね?
まぁ、あり得ないでしょう。杞憂だったようね!」
朗らかに笑っているが、言外の圧を感じる。
しかも、問いかけておきながら自己完結させてしまったようだ。
今回のテスト、全て80点きっかり取ってこようと思っていたがそれは無理そうだ、思わず笑みが引きつった。
『う、うん。』
「あら?不安なようなら私が教えましょうか?」
『いや...大丈夫。ちゃんとできてるから⋯』
母様の教育は超がつくスパルタである。
飴と鞭の飴が無いに等しい。
しかもそれを素でやる。出来ないことが本当に心の底から不思議だと言う表情で「あら？」といってくるのだ。
ただただ恐怖である。
どうして出来ないの？と言う心の声が聞こえてくる。
俺が小テストをちゃんとやっているのも半分、いや8割ぐらいは母様の圧である。
母様は勉強やマナーについてはロうるさ⋯ではなく、
こと細かく指示してくる。
家柄ゆえだろう。
『まぁ、主席とってくるから安心して待ってて』
そう言って部屋から出た。
この際、テストよりも母様の方が問題である。
『どうしよう･･･』
そう呟いた。
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西の者 - 出だしは面白く感じたのですが、主人公が小1らしくなくて微妙でした。 (1月4日 11時) (
レス) id: 9916c8593b (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろいです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月31日 0時) (レス) @page46 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - レモンはちみつさん» 反応してもらったら嬉しいのめっちゃ分かります…！男主良いですよねぇ、僕も読み専だったけど書く側にも来ちゃいました笑 (2022年6月22日 18時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
レモンはちみつ(プロフ) - アニメ好き学生！さん» 私も男主作品大好きで…ずっと読み専だったのですが書く側にまわってしまいました。ご期待に応えられるように頑張ります！気持ち悪いくらいニコニコしながらコメント読ませてもらってますよ〜！ (2022年6月22日 18時) (レス) id: 95afc2042e (このIDを非表示/違反報告)
レモンはちみつ(プロフ) - チョコドーナツさん» 説明がお上手で･･･！その通りですよ〜！これ考えるのに1番時間かけたかも･･･反応してもらえると頑張った甲斐があります！とても嬉しいです！ (2022年6月22日 18時) (レス) id: 95afc2042e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンはちみつ | 作成日時：2022年5月10日 18時
