STORY：13 ページ16
俺が話す間、父さんはずっと真剣な眼差しでこちらを見ていたが、話終えると突然笑いだした。
「はっはっはっ、流石Aだ！よく気づいたな！」
そう言って俺の頭をぐしゃぐしゃとなで回す。
『おいっ、何だよ？』
「うん、いつか話さないといけないことだったしな！
話すまでの時間が少し短くなっただけだ！
俺は今まで陸軍大佐って言っていただろう。
これは嘘じゃない。表向き、俺は大佐だし。」
『裏向きは？』
そうきけば父さんはにやっと笑った。
「元師。陸・海・空軍全てを指揮する立場。でも元師なんて普段仕事しないし、基本各大将に任せてある」
「それだけ？」
「え〜、もっと驚けよ。面白くない」
反応に面自みを求めないでほしい。
なかなかなことを言っているのだから。
「まあ、まだあるんだけど。
特殊専攻隠密隊の隊長を兼任している。
簡単に言うと、表には出てこない特殊能力をもった強いやつらの集まり。俺はそこの隊長」
『なるほど、それなら全て納得できる』
父さんがそれほどまでに強い権限をもち、なおそれを隠すという特殊な立場だから家の警備もガッチガチに固められてるし、部下もやたら優秀な訳だ。
なんて考えていると父さんから声をかけられる。
「いいか、A。お前には俺の跡を継がせるつもりている。だからこれまで厳しい訓練を課した。
ここまで話した以上、お前の道はもう決まったみたいなもの。Aは優秀だから大丈夫だ。Aならできる。」
俺は優秀だから。
『俺は父さんの跡を継いで国に勤めるって事？』
「あぁ、誉れある事だ。明日から俺の仕事を手伝ってくれ」
多分、父さんの手は真っ黒なんだろうな。
何をしたのか具体的には知らないけど。
分かってしまう自分が嫌だ。
分かって何も言えない自分も。
俺はみんなを守るために＿
俺だから。俺なら。俺にしか。俺だけが。俺には。
きっと俺は一生決められたレールの上を歩いて。
きっと守るために傷付ける。
俺だから？俺なら？俺にしか？俺だけが？俺には？
ずっと言われてきた言葉。
めんどくさい
「うん。がんばるよ
ねぇ、俺は何のために守らないといけないの?
誰のために?
レールが敷かれているなら
レールを、周りに詰められた石を、
吹き飛ばしてしまえば良い。
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西の者 - 出だしは面白く感じたのですが、主人公が小1らしくなくて微妙でした。 (1月4日 11時) (
レス) id: 9916c8593b (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろいです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月31日 0時) (レス) @page46 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - レモンはちみつさん» 反応してもらったら嬉しいのめっちゃ分かります…！男主良いですよねぇ、僕も読み専だったけど書く側にも来ちゃいました笑 (2022年6月22日 18時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
レモンはちみつ(プロフ) - アニメ好き学生！さん» 私も男主作品大好きで…ずっと読み専だったのですが書く側にまわってしまいました。ご期待に応えられるように頑張ります！気持ち悪いくらいニコニコしながらコメント読ませてもらってますよ〜！ (2022年6月22日 18時) (レス) id: 95afc2042e (このIDを非表示/違反報告)
レモンはちみつ(プロフ) - チョコドーナツさん» 説明がお上手で･･･！その通りですよ〜！これ考えるのに1番時間かけたかも･･･反応してもらえると頑張った甲斐があります！とても嬉しいです！ (2022年6月22日 18時) (レス) id: 95afc2042e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンはちみつ | 作成日時：2022年5月10日 18時
