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94話 薬 ページ47

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ム「なに、薬を飲めばすぐ……」



ハ「それが今日薬を届けてくれるはずの商団がまだ来ねェんだ」




ハクと師匠がテヨンの側に膝をつく




苦しむテヨンの頭を慎重におろす





「大変だ!!」




勢いよく襖が開いた




「商団がここに来る途中、何者かに襲われた!」




「そんな、商団の皆は!?」




「わからない、大怪我をしているようだ。商品は全滅らしい」





部屋の空気が変わった




皆、衝撃を受けた




「では、水を入手する手段は絶たれたのか!?」




賊か?




だが、これは明らかに風の部族に対する妨害だ





ヨ「薬は……っ





テヨンの薬は……っ」





姫様がテヨンを抱き締め、叫ぶ




……こんな、小さい子の命まで巻き込んで、




何を考えてるんだ彼奴ら!





「っ………」



「くそ………」



「火の部族のヤツらだ」



「ナメやがって、もう許さん!」




皆、気が立ってる




風の部族は強い




今、火の部族とぶつかったら全面戦争は避けられない




衝突した場合………少なくとも、テヨンの命はない




でも、このまま好きかってさせて良いのか!?





「若長、何黙ってんだよ!」




「らしくないですよ。長老っ」




何を、考えてるんだ。二人とも!




姫様が苦しそうにテヨンを抱き締める




……戦争は避けるべきだ、姫様が見つかる




……戦うべきだ。このままではこっちが殺られる




葛藤する頭を抑える




が、後ろから誰かに蹴飛ばされた




『痛っ……誰だ!?て……お前かい!』



ハ「ウダウダ悩んでんじゃねぇ、落ち着け」




全く持って、腹立たしい




だが、少しばかり頭が冷めた




狭まっていた視界が広くなり、姫様の頭を撫でるヘンデが見えた




テ「ヘンデ、お前………」




へ「血の気の多いバカ共落ち着け〜」




テ「お前が一番先に特攻したんじゃねーか」




テウの言葉に思わず顔を背けた




ハ「二番目に特攻した血の気の多いバカは私です、て顔に書いてあるぞ」




『でまかせ言うな』




…………本当だけど




へ「大事なことから考えよ−




取り敢えず、急を要するのはテヨンの薬




俺、その薬持ってる東森の医術師の所まで言ってくるわ」




「あんな所までその怪我でか?」




へ「俺、風の部族一速くを馬駆れるもん−」




東森の医術師なら私も知ってる




腕は確かだが、普通なら馬でも丸1日かかる険しい場所に居る




いくらヘンデでも厳しいだろ




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fruit - ハクのハが八「はち」になってますよ。 (2021年8月11日 0時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - そう、思って頂けて本当に嬉しいです!!ありがとうございます! (2020年5月6日 17時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 毎日更新を楽しみに待ってます!!夢主とハクの絡みが面白くて、気付いたらニヤニヤしながら読んでます笑 (2020年5月6日 16時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - ありがとうございます! (2020年5月3日 10時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2020年5月3日 3時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コロコロオムレツ | 作成日時:2020年2月23日 11時

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