87話 上流 ページ40
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『ねぇ、ヘンデ。上流まであとどれくらい！？』
ヘ「あとちょっと！！」
馬をかっ飛ばし、川の上流を目指す
ヘンデの馬は凄まじい速さで走り、追い付くのがやっとだ
『にしてもテウの奴、人使い荒いんだから！』
ヘ「本当、本当！」
ヘンデの特攻の歯止め役として、怪我の身体を容赦なく馬具の上に放り投げやがった
まぁ、馬術は父上仕込みだからいいんだけど………
武器も無しにヘンデを止められる気がしない
へ「エース、止まって！」
『っ！と、』
木に縄を駆け、茂みに身を潜める
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『……最悪だ………』
上流に大量の岩が敷き詰められ、川の流れがせき止められてる
その周りで見張りをしているの火の部族の軍人達
へ「ひどいな！何でこんなこと！」
『ヘンデ静かに！』
飛び出して行きそうなヘンデの腕を掴んで止める
気持ちはもの凄くわかるけど
今、出てったら絶対に勝てない
私もヘンデも武器なんかもってないから
『今は耐えて、ハクに報告しよう』
ヘ「……うん」
音を立てぬ様に、馬の元へ行く
が、ふと隣を見るとヘンデが居なかった
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『なっ！？』
パッと振り替えると、まだ茂みに身を隠しているヘンデが見えた
微かに身を震わせ、耳まで赤い
髪を耳に掛け、布を解く
左耳に膨大に入ってくる音から、軍人の声だけを聞き分ける
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「川をせき止めるだけなんてチョロいな。いっそのこと風の部族に奇襲かけるか？」
「止めとけ、そんな命令は受けてない」
「でもよぉ、風の部族ってボケーッとしてて、弱そうじゃんか！」
「まぁな。風の部族の将軍て確かハクだろ？
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陛下を殺した反逆者」
あぁ、腸が煮えくり返るとはこの事か
沸々と沸き上がる怒りに全身が熱くなった
頭が芯から熱くなり、耳が、目が、血が
沸騰しているみたいだ
怒りに飲まれそうになった途端、ザッと音がなった
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『……ヘンデ！！』
茂みから飛び出したヘンデが火の部族の軍人に突進していった
止めとけって言われたのに……！
今、争ったら後々何十倍にもなった攻撃が風牙を襲う
何よりも、丸腰のヘンデの命が危ない！！
医者の注意も忘れて駆け出した
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fruit - ハクのハが八「はち」になってますよ。 (2021年8月11日 0時) (
レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - そう、思って頂けて本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年5月6日 17時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 毎日更新を楽しみに待ってます！！夢主とハクの絡みが面白くて、気付いたらニヤニヤしながら読んでます笑 (2020年5月6日 16時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - ありがとうございます！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2020年5月3日 3時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロコロオムレツ | 作成日時：2020年2月23日 11時
