70話 風牙の都 ページ23
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八「姫様、見えてきましたよ
風の部族
風牙の都です」
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何年ぶりだろう
大きな屋敷が並び、なつかしい風が頬を撫でる
『相変わらず、ここは良いところね』
八「そうか？血の気の多い奴ばかりだぞ」
『でも、皆優しい良い人よ』
姫様の手を引きながら、前に進む
大きな門の前で眠る馴染みの顔につい口角があがった
『テウ、ヘンデ……ってハク！？』
肩を揺すろうとした瞬間、ハクが二人を蹴飛ばした
へ「なに、なに？」
八「見張りはお昼寝の時間か、この部族は」
振り返ったヘンデがあっ、と叫ぶ
へ「ハク様？」
八「よ」
テ「あ、エース」
『よ』
ハクと揃って右手をあげた
テ「へー久しぶり−。十年ぶりと五年ぶり？何でいんの？」
へ「将軍首になったの？親子喧嘩したの？明日があるさ」
八「相変わらずユルいな」
『喧嘩なんて年中無休でやってるわよ』
テ.へ「「我らは風の部族
風の赴くまま逆らわずに生きるのであります〜」」
八「誰だ、こんな奴ら見張りにしたの」
『お前だろ』
すかさず振り下ろされた鉄拳を頭に受け、うずくまった
「長〜っ」
まだ痛む頭を押さえて、立ち上がった時には三人揃って風の部族の民に囲まれていた
「いつ戻ったの？」
「やだ、ますます男前になっちゃって」
ハクが此処にいる理由を知らないってことは………？
そばにいたテウの腕を引く
『長老に何か言われてない？』
テ「何も。と言うか今此処にいない」
『は？どこに「誰？この子」………しまった』
姫様の手、離しちゃった………
「ハク様の女？」
「えーっ」
ズキッと胸が痛んだ
そうじゃないって分かってるのに
て言うか何故？
八「違う。城の見習い女官だ」
『え？』
ハクが唇に人差し指を立てる
慌てて口にチャックを閉めた
嘘だーと騒ぐ娘達を横目に目が泳いでいる姫様を見る
「名前は？」
「出身は？」
矢継ぎ早に聞かれるうちにフラりと身体が揺れた
『っ！！』
咄嗟に手を伸ばし、間一髪で受け止めた
『しっかり！』
「わ、倒れちゃった」
「どうしたの？」
「あれま、弱っちい娘だな」
どうしよう
大丈夫かな
『姫さっ！？』
ハクの手が瞬時に伸び、口を覆った
八「静かに」
耳元で囁かれ、肩が跳ねた
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fruit - ハクのハが八「はち」になってますよ。 (2021年8月11日 0時) (
レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - そう、思って頂けて本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年5月6日 17時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 毎日更新を楽しみに待ってます！！夢主とハクの絡みが面白くて、気付いたらニヤニヤしながら読んでます笑 (2020年5月6日 16時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - ありがとうございます！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2020年5月3日 3時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロコロオムレツ | 作成日時：2020年2月23日 11時
