55話 侮る ページ8
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一陣の風が吹いた
父さんの長い足が武人を蹴り飛ばしたのだ
吹っ飛び、尻餅をつく武人
『凄い……』
私はこの人を侮っていたのかも知れない
こんなにも凄い人を
ル「っ！お前達何をしている！早く、早く奴等を！」
……冷静さを失ってる
もう…怖くない
襲いかかる武人の鳩尾に拳を叩き込む
グ「ひ弱な拳だ！もっと腰を入れろ！」
『父さんの蹴りもキレがない。太ったんじゃないの！？』
グ「腹立つ娘だ！」
『うるさいジジイだ！！』
武人を二人、気絶させるとルシアの方を向く
『さぁ、次はお前だ』
ゴキゴキと指を鳴らしながら、ルシアに近づく
胸倉を掴み、拳を振り上げる
ル「ひぃぃぃい！お許しを……！」
『…許すかこの野郎「お辞めなさい、エース」っ！？！』
降り降ろした拳を掴んだのは王だった
『王様！？何故「駄目ですよ。エース、暴力は禁じています」………はい』
この期に及んで何を…
グ「陛下、その者は剣を抜き、年若い娘を殺めようとした者です。なにか処罰を与えなければ」
イ「…うん。そうだねぇ」
王様はう〜んと唸ると、微笑んで
イ「今、君の父上が私の政務室に来ていてね。
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不正が判明したんだよ」
ル「…………………」
グ「『………………はぁ！？！？』」
何をいきなり！？
困惑する父さんと同じく混乱している私の頭は会話にまるで着いていけない
放心状態のルシアに後で部屋に来てくれたまえ、と肩を叩く王様はある意味恐ろしい
グ「……なにやら財務の書類を読み込んでいると思えば、そんなことが…」
フラフラと歩いていくルシアの背中を見届けながらぼやく父さん
目の前ではニコニコの王様
……恥ずかしくなってきた
この人達を侮っていた自分が
イ「じゃあ私は行くよ。二人とも、次の部族会議でね」
グ「御意」
伏礼する父さんの横で頭を下げる
組んだ手に目を落としてハッとした
顔をあげると背中を向けて歩いていく陛下の後ろ手が目に飛び込んだ
『王様！！！』
急いで王様を追いかけた
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fruit - ハクのハが八「はち」になってますよ。 (2021年8月11日 0時) (
レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - そう、思って頂けて本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年5月6日 17時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 毎日更新を楽しみに待ってます！！夢主とハクの絡みが面白くて、気付いたらニヤニヤしながら読んでます笑 (2020年5月6日 16時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - ありがとうございます！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2020年5月3日 3時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロコロオムレツ | 作成日時：2020年2月23日 11時
