剣士の道2 ページ36
リリア「A。二つの流以外に何かないかのう?」
「そうですね…天然理心流。これも昔(幕末)からの組織の技だそうです。この流派にはこんな言葉があります。」
自然に逆らわず天に象り地に法り以って剣理を究める
シルバー「真理を突いたような技なのか?」
「真剣で戦う事を重きに考える。『負けない剣』だ。」
リリア「無敵の技か。」
「相打ちになる技が多数。」
リリア「何と?」(2回目)
「負けない事が前提。これが木刀」と言い、俺に渡す。
先程持った木刀より太く重い。2キロ近くある。
「手の内が重要。打っては戻してを繰り返す。剣の構え、腕の動きなどが変わってくる。『表木刀の形』という言われで「力」と「根」が尽きるまで打ち合いを行う。」
「特訓は分かったが、構え方は?」と聞くと少し横向きの構えをとった。
「平晴眼。千変万化臨機応変之位。極意は如何なる状況でも臨機応変に対応せねばならない。服についた泥、刀の耐久などから相手の体力を予想。」
Aはその後、面を打たれる時にギリギリで首を斬る方法や、座った時に自身の剣を取られそうな時に鞘を持ち上げ首を斬る方法を教えた。
そして最後に言った。
常に相打ちの覚悟で臨み、敵の力が尽きるまで何度も切り結ぶ。敵の闘気が萎えたら勝負を決める
シルバー「柔軟性はあるが…相当の覚悟が必要だ。」
「別にも始祖の柳生新陰流、その派生の神影流もあります。どちらもカウンター技。まるで人形を操るように自由自在にやる技。」
リリア「二つあるようじゃが、違いは?」
「特訓内容。始祖は割った竹を刀代わりに、派生は木刀を刀代わりに。恐れ、打ちたい、防ぎたい心を病としています。」
リリア「くふふ、魔物退治の英雄の心掛けも入っているようだのう。」
「活人剣で、返り討ちにする技だ。」
Aは構えをとる。天然理心流に近い構えだ。
青岸、輪之太刀で受け流すやり方。
「派生の方は剣の恐ろしさを覚える為に木刀でやります。抜かりなくやる技が多いですね。」
リリア「竹を割るのは刀に近い感覚であるからか?」
「察しの通り。」
これなら盾無しで防げる。
ただひとつ欠点が…
マスターするのは茨の道だ。
これもまた、天然理心流と同じギリギリまで読まないとならない。当時の人はこれを使いこなせていたのか。
畏敬の念を覚えると、親父殿は「始祖と言う事は…誰かが考え出したのかのう?」と目を細めて質問する。
「凄く腕の立つ人。」
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雪猫 - ♡のアズールとリドルに来て欲しいですね(・ω・) (2022年10月11日 17時) (レス) @page5 id: f747907852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時:2022年10月2日 11時