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デュース・スペードの事件簿8 ページ31

DanieleとDaniel。
スペルは一文字違う。
でもこれは大きく違ってくる。

デュース「Danielは男性名、Danieleは女性名。シルヴィアさんを騙し殺したのはDaniele、メイドだ。」
メイドは「証拠は?証拠はどうなの?いくらなんでも酷すぎるわ。」
デュース「美術だ。」
メイド「は?」
デュース「Danieleさん、テーブルの上に置かれた紙の問題、解きましたか?」
メイドは「は、何を言っているの?」と言うが執事は「絵の視線の先には日記が、石像の視線の先には青髭男爵の鍵がある。この問題か。」と単調に言う。

デュース「これは証拠品を見つけるヒント。
そして、この問題を出すには主人が『妻とよく美術の話で盛り上がっている』と言っていたまでの美術に関する知識とA先輩に良薬を託すように頼むまでの信頼が必要。問題を出したのはノアさんを助けた使用人は執事だ。」

メイドは俯いた。
メイド「暴かれたって訳ね…三回目(・・・)だわ。」


メイド「止められた。前はあの男(・・・)に止められたわ。シルヴィアを後少しで地獄に送れると思った矢先にね。仕方ないからその男に罪を被せるつまりだったけど小狡い手ね。
今度違うお嬢ちゃんにしようとしたら、どっかに隠すし。
そして…」
メイドは忌々しげに僕達を睨みつけた。
メイド「アンタ達!これ程まで屈辱を味わったことは無いわ!やろうとしていた事が全部台無しだわ!」

そして急に冷えたように窓を見て
「あーあ、ニワトリが鳴く頃ね。あの方に申し訳ないわ
さよなら、坊や達。」
と言って青く燃え盛り、消えていった。

茫然と立つ中、ひとつ沈黙を終わらしたのは主人だ。
クルス「Daniel。」
声は出てるのに、悲しくなる程に細い。
執事は沈痛な声で「ご主人様、悠久の間、苦しい思いをさせて申し訳ありません。奥様を魔女から守りきれず、奥様の死を伝えずに…」と言うが
クルス「Daniel、もういいんだ。疑ってすまない。妻を支えてくれてありがとう。」
マックス「私の方こそ、妻を救ってくれてありがとうございます。」
ノア「貴方のおかげでこうしてマックスに会えたんです。」
と皆んな次々に執事に優しく投げる。
デュース「Danielさん。僕の方こそ、客室への案内ありがとうございます。」

執事は、嬉しそうにそっと微笑んだ。
主人が見せた、あの写真のように。
キラキラと天に主人と執事が昇って行く中
「ありがとう、魔法使い達。」
温かく優しく言われた。

あの男→←デュース・スペードの事件簿7



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設定タグ:ツイステ , 転生   
作品ジャンル:ファンタジー
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雪猫 - ♡のアズールとリドルに来て欲しいですね(・ω・) (2022年10月11日 17時) (レス) @page5 id: f747907852 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon  
作成日時:2022年10月2日 11時

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