ツイステ答えを見つけて考えた結論は (ページ28)

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デュース・スペードの事件簿5 ページ28

絵の視線の先は本棚の下から三段目の左だ。
このあたりにある。
何冊かとって開いて中身をチェックする。
デュース「直筆と日付だ。これだな。これって…シルヴィアの日記か。」
日記は中まで黄ばみがあるから古いものだ。
不動産屋「妻の名前では無いな。」

早速読むと年からして俺の母さんが生まれるよりもずっと前だ。

日記の内容
私の夫
私の夫っと言っても、これからなる夫の事。
優しくて、一緒にいて楽しい人。
結婚式で私は夫の妻になる。
幸せだわ。本当に、本当に。
この幸せの日々を訪れる未来を絶対に日記に書きたい程に。
こんな気持ちになれたのは貴方のおかげよ、クルス。

そうだ、ダニエルに貰った薬飲まなきゃ。

デュース(クルス…シルヴィアさんの夫の名前。当時、これから主人が結婚しようとしているのはシルヴィアさんだろう。)
これから重要証拠となるかもしれない。袋に日記を入れる。

　上段と下段の石像の視線の先にあるのは……どれだ⁇
どの角度でもこっちを見る。
中段は特定の角度で見られているが、これは違う。
瞳孔が動いてる。

「多義図形・反転図形だな。」
デュース「多義図形と反転図形？」
「デュース、逆立ちしろ。」
デュース「え⁉︎」
「予想が正しければ不思議な現象が起きる筈だ。」
突拍子もなく変わった事を言う。
言われた通りに逆立ちする。
「その状態で石像の目を見るといい。」
石像の目は凹(・)んでいた。
デュース「これって…」
不動産屋「クレーター錯視か。またしても騙された訳だ。逆さだと凹み、正面からだと凸となる現象か。」
デュース「それは分かりましたが、ずっとどちら側でもこっち見るのは」
不動産屋は眉を下げた。
「それはホロウフェース錯視だ。円の中心に丸があるとする。出っ張って見える時、それで左右から見ても見られているようになるのは、球体の中心と瞳孔を結ぶ線が視線と知覚。」
デュース「つまり本来は真っ直ぐ見てる事になりますね。」

下段の石像の視線の先、一段目で引き出しで開けるとアンティークな鍵がある。
上段の石像の視線の先は一つ瓶が置かれている。
シールにはシルヴィアへ、そしてダニエルよりと書かれている。
日記に書かれたダニエルと関係があるのは間違いない。

瓶の中に含まれている液体を調べると……

毒だった。

主人の奥さん、シルヴィアさんはダニエルに殺されたんだ。