革命計画 ページ7
夕焼けの草原に不満？と使用人はおかしそうに笑う。
他の使用人も全員そうだった。
使用人にいなければ大臣の方。
ダメだった。
革命起こせれると思ったのに！
待てよ…。
もしかして、此処はライオンキングをモデルにした世界ならスラムがあるのも納得。
使用人や大臣が不満を抱かないと言う事はつまり、スカーのような存在が居るかも。
スカーは王になれなかったライオンだ。
王になったのは兄だった。
第二王子が居るかを使用人に聞いたが答えてくれない。
自分で探さなきゃ。
俺は王宮内を歩き回った。
見つからない！
何処！
王子だから豪華な服装だと思う。
いない。
疲れているとドアの隙間からフサフサした尻尾がある。
特徴からしてライオン。ドアを思いっきり開ける。
部屋の中にいた獣人はビックリしたのか尻尾をピンとする。
スカーと同じような傷跡に今まで会った少年達よりも背が高く、肌は褐色の土色、俺よりも少し長い髪で、三つ編みが少しされてある。瞳は翠。
また、イケメンかよ。
A「突然に申し訳ありません。此の国の王族、第二王子でありましょうか？」
褐色の少年は俺を見下ろす。何だか珍妙なものを見ているような目だ。
まだ小ライオンだけど、将来的に強い獣人になる筈。
第二王子「嗚呼、俺に何の用だ？」
深呼吸して俺は意を決して言う。
A「革命を起こしませんか？」
第二王子は更に妙なものを見たように引いた。
第二王子「革命だと？」
ハテナが立っているが目線が考える方になっているから意味は理解しているようだ。
A「はい、革命目的は現在あるスラム街の繁栄です。此の王宮に入る前、私はスラム街の状態を此の目で見ました。スラム街の人は私に物乞いして来ました。
此れがどう言う意味か聡明な貴方なら分かる筈です。」
第二王子は俺を静かに見据える。
第二王子「理由は分かったが何故俺何だ？」
俺は根拠と合う理由を頭の中で繋げて言う。
A「第二王子、質問を質問で返す形になります。」
臆せずにしっかりとする。
A「此の夕焼けの草原、王宮のあり方に不満はありませんか？」
第二王子の耳が少し動いた。
第二王子「不満…」
A「歴史書で疑問に思ったんです。
何故あの統率者として良いライオンが、あそこまで多くのハイエナを従えたのか。
憶測ですがきっと彼は貧しい者の為に行動を起こしたか、または実力者なのに認めて貰えなかったからかもしれません。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柳玲霊鑑(プロフ) - 指摘有難うございます。しかし、此処だけの話…其れは伏線です。(о´∀`о) (2022年7月27日 22時) (
レス) id: e9bdb0e98f (このIDを非表示/違反報告)
琥雪 - 19話の主人公が、ジェイドを呼ぶとき、ジェットになってますよ (2022年7月27日 15時) (レス) @page20 id: 7cb0ef4db8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柳玲霊鑑 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時：2022年4月3日 22時
