主従の事 ページ18
A「何か高そうな服装ですけど。カリム・アルアジーム、王族の方で？」
ジャミル・バイパーは目をもう少し開けた。
カリム「なっははは。確かに此の服は他とは違う。でも王族じゃないよ。」
A「二人は同い年で？」
カリム「嗚呼、ジャミルとは幼なじみなんだ。」
王族で無ければ金持ちか。
俺の友達に金持ちはいなかった…いや一人居たな。夕焼けの草原に。
何か高い物を見たから服で位が高いか察せられるようになったな。
カリム・アルアジームはトイレへ向かった。
別のボディガードがいるから心配は要らないな。
ずっと黙っていたジャミル・バイパーが口を開いた。
ジャミル「何故、カリムの地位が高いと分かったんですか？」
普通なら庶民、異国の観光客には分からないからな。
A「別の国の知り合いに金持ちがいるんです。なんとなくです。」
ジャミル・バイパーは「フーン」と言った。
カリムが出てきて「待たせたな。二人で何の話をしてたんだ？」と聞いてきた。
A「私のお金持ちの知り合いの話です。」
カリム「オオ！何か面白そうだなぁ。どんな奴だ？」
A「性格は貴方とは違い、狡賢い方です。兄弟は居ますね。」
カリム「俺にも兄弟がいるぜ。妹や弟が。」
A「成程、知り合いは兄のみですね。」
カリム「そっか。俺は上が居ないな。」
A「カリム・アルアジームは善い人ですね、ジャミル・バイパー。」
ジャミル「そうですね。」
A「ジャミル・バイパーは彼とはどう言った関係で？」
ジャミル「主従です。」
A「だからジッと見ていたんですね。金持ちと関係のある俺を」
俺はなんとなく…此の二人の中の溝に触れた気分になる。
カリムは首を傾げていた。
A「それよりも、テストってありますよね。小学生の頃は何点でした？」
カリム「ジャミルのおかげで80点だ。」
ジャミル「70点です。」
次々と覚えている大体の範囲は全部
俺はリドルの母親の件以来に気分が悪くなった。
もしカリム・アルアジームがジャミル・バイパーのサポートで良い点数となるなら教えた本人の点数の方が高い筈だ。
なのに上にならない。
ここまで上にいかないのはおかしい。
わざとか？それとも
A「ジャミル・バイパーの父親に会ってみたいですね。」
ジャミル・バイパーは俺の発言に目を大きくした。
ジャミル「は？」
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柳玲霊鑑(プロフ) - 指摘有難うございます。しかし、此処だけの話…其れは伏線です。(о´∀`о) (2022年7月27日 22時) (
レス) id: e9bdb0e98f (このIDを非表示/違反報告)
琥雪 - 19話の主人公が、ジェイドを呼ぶとき、ジェットになってますよ (2022年7月27日 15時) (レス) @page20 id: 7cb0ef4db8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳玲霊鑑 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時：2022年4月3日 22時
