ケーキ屋 ページ2
今日、私は外出であります。
父親と行く所は薔薇の国らしい。
遅れたが自分の出身は輝石の国だ。
何故薔薇の国かと問えば「そろそろ甘物が無くなりそうだ。」と無表情で返された。
甘物と言ったらケーキ屋。
ケーキ屋に棚にあるモンブランやガートショコラを見る。
モンブランの上には栗が置かれている。
栗モンブランか。否、此処ではマロンモンブランか。
父親「毎日Aは努力しているし、どれか一つ選べ。」
奢ってやるのか？よし、なら…
いちごタルトと言おうとしたが、店員の子供達の内の長男らしき緑の短髪のメガネ少年の顔色がなんとなく、暗く見えたから止めた。
俺が少年を気になってると少年の母親が「気になる？」と聞いてきた。
頷くと丁寧に少年の母親は少年について説明した。
【トレイ・クローバー】
俺よりも1年歳上だ。
なんか苗字が幸せそう。
でも、俺は名前何かよりも何だかいちごタルトを見て辛そうに眉を下げていたから、もしかして…
A「トレイ・クローバー、ひょっとしていちごタルトは好きではないのですか？」
しばらくの間トレイ・クローバーは「違うよ。」と言った。
出来の問題かと問えばこれも否定。
これ以上は踏み込んでは行けない何かを感じる。
でも、俺はその辺は薄情な人間だ。
せめてと聞く前に「これから、多分心の傷を
否、聞くと言うよりも言ったと表現した方が正しい。
予想通りトレイ・クローバーはさっきよりも暗くなった。
申し訳ない事をした。謝っても許される事ではないと思う。
A「無関係な人が土足で踏み入れるべき事ではない、しかし、暗いまま放置しては駄目だと自分勝手な考えで言ってしまった。」
俺は謝罪の言葉をしない代わりに頭を深く下げた。
トレイ・クローバーは場所を「変えようか。」と言って、俺と店の外へ出た。
トレイ・クローバーは呟くように過去を話した。
それはトレイ・クローバー含める三人の少年達の中で一番歳下の少年の話だった。
少年は家に篭って勉強をしていた。
そんな少年に二人の歳上少年達が一緒に遊ぼうと言った。
ケーキを食べたり、ゲームしたりと幸せな時間が流れているが、それも全て少年の母親が知りカンカンに怒って、少年を家に勉強するように縛りつけた。
行こう、少年の家へ！→←転生したぜ。大魔法使いの親戚としてな！
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柳玲霊鑑(プロフ) - 指摘有難うございます。しかし、此処だけの話…其れは伏線です。(о´∀`о) (2022年7月27日 22時) (
レス) id: e9bdb0e98f (このIDを非表示/違反報告)
琥雪 - 19話の主人公が、ジェイドを呼ぶとき、ジェットになってますよ (2022年7月27日 15時) (レス) @page20 id: 7cb0ef4db8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳玲霊鑑 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時：2022年4月3日 22時
