怪猫と狂犬

過去と現在 ページ25

などと国見くんとそんな事を話していた時。
蓮「姉貴ぃいい！！」

本日4回目←の猛ダッシュをしながら、蓮が駆け寄ってきた。

「どうしたの？」
蓮「溝口コーチが教えてくれたんだけど、

“町の体育館でやってるバレーの練習に入ってみたらどうだ？”

ってさ！！」

！！

蓮「俺は行く！！
もっと強くなりたいし、もっと速くなりたい！！」

嬉しそうな満面の笑みで、蓮は言う。

私は……

蓮「あ、姉貴は、どうする？む、無理しなくて良いぞ……？」

蓮は、さっきのテンションとは打って変わって、少し様子を伺う様な目で私の顔を覗き込む。

「……良いよ。一緒に行こう。」
蓮「……！良いの…？」
「当たり前でしょ。アンタが暴走しないか見張らなきゃいけないし。」
蓮「う……っ 汗」
「……それに。」
蓮「……？」

「……もう、良いの。

“アレ”は、終わった事だから。」

蓮「……！」

そうだ。
アレは、終わった事なんだ。

今更，悔いたって、悲しんだって、怖がったって、恨んだって、比べたって。

昔は昔。
今は今。

終わった事に執着する必要なんて無い。

蓮「……そっか。
そっか……！」

なんだか安心した、と蓮は息を吐いた。

狂犬ちゃんhappy birthday！！※少々腐適切な発言があります。ご注意ください→←ごめんね

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