怪猫と狂犬

凄い ページ17

「よろしくお願いします」
蓮「お願いしアース！！」

二人で軽くお辞儀……と思ったら、蓮は勢いよく身体を90°に曲げてお辞儀した。

そういえばこれ部活見学だけど、ほぼ私達、男子バレー部に入る気満々なんだよね…←

溝「じゃあお前ら、練習再開しろ。
A、蓮。お前達二人は、ボールがあんま飛んでこねえ端にいろ。
直撃したら危ないからな。」

『分かりました。／ハイ！！』

〜移動完了〜
蓮「なあなあ姉貴！あのオイカワさんって人、凄えな！！サーブがこう、バァン！って！！」
「……そうだね。」

それもそうだけど、及川さんの凄いところは、サーブだけじゃない。

トスだ。

セッターだって言っていたけど、あそこまでとは知らなかった。

どの選手も、生き生きしている。

青葉城西の攻撃力は元々高いんだろう。
それが、及川さんという最強の司令塔のもと更に上へとアップしている、気がする。

「………」

でも、及川さんだけじゃない。

岩泉さんも、花巻さんも、松川さんも、渡くんも、金田一くんも、国見くんも……

スパイクが、レシーブが、ブロックが。
そして、チームワークが。

全てにおいて、全員レベルが高い。
きっと他の学校のチームだったら、全員“エース”と呼ばれるのだろう。

そのくらい、全員の力が凄い。

チラリと矢巾くんの方を見た。

……彼は、

控え選手で、レギュラーメンバーではないそうで。
でも、それでも、あの及川さんの後を継ぐなんて、凄いと思った。

『アンタのせいで負けたんだけど！？』
『アンタ、チームワークってモン知らないの？』
『だから嫌だったのよ！アンタがレギュラーメンバーなんて！！』

……



あんな人たちに比べて



ここは、遥かに“良い”。

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