キミはこの世界のすべて【パズドラクロス】

story１６ ページ19

Aside



エ「A〜まってよ〜」

「エース遅いよ〜」



私とエースは一緒にドラゴーザに行くため
船に乗ろうとしていた



「…ってあれ？その女の子は？」



エースの隣には黄緑色の髪をした
小柄な少女がいた



？「僕は男です！！」

「え？！」

エ「こいつはチャロ…昨日仲良くなったんだ
チャロもドラゴーザに行くって言うから
なら一緒に行こうってなったんだ」

「そうなんだ…えっとチャロごめんね」

チ「もう慣れたのでいいですよ」



私はチャロにペコリと謝罪し
一緒に船に乗った

私の故郷…クロッカスに向かうために







・






・









ミルトside



ミ「まさかのぞみ達がこっちに来てたなんて…」

ラ「あぁ…それよりパルミエ王国のお二人を
待たせるなんて無礼なことをしてしまったな」

ミ「仕方ないよ私達も任務だったし…。
ココ様達もわかってくれるよ」

ラ「…そうだな」



私は弟のこういう所が凄いと思う
ちゃんと上下関係を保つ所…

いくら相手が一国の王様であろうと
一年間一緒に過ごし戦ってきた仲間だ
少しくらい馴れ馴れしくてもおかしくない…

まぁ、私がそういうのを
許さなかったってのもあるんだけどね…

私が昔から上下関係や社会の礼儀については
一通り教えてきた

それが裏目に出たのか
ランスは上下関係を守り過ぎる超がつくくらいの
堅苦しい竜人になってしまった

実際に私もココ様達には
上下関係を守っているけど…

けど、私はもう16だ

常識やマナーは守らないといけない年頃
だけどランスはまだ12だ

もう少し子供らしくしてほしいと思う時がある

この子をこんな風にしてしまった自分が
最近はとても憎い

もう少し子供らしく育ててあげたかった



そんな風に考えていると短い髪を
サイドで2つに結んだ髪を揺らしながら
一人の少女がかけよってきた


の「ミルト〜ランス〜」


のぞみだ



ミ「あれ？一人？」

の「ううん…りんちゃん達置いてきちゃった
早くミルトに会いたくて…」



あぁ…やっぱりかわいいな
のぞみが少し舌を出し「テヘッ」と
頭をコツンッと叩く



それがまた愛おしいかった

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