9話 ページ9
イゾウ「お嬢何をそんなに落ち込んでんだ？」
「マルコがご飯食べない」
ハルタ「いつものことでしょ｣
マルコの部屋から出て再びキッチンの方へやってきた。
さっきまで座ってご飯を食べていたイゾウとハルタは、サッチからおやつをもらって食べている。
本当によく食べるなぁ〜
「忙しいのは分かるけど、流石にご飯も食べないで仕事をやるのは違うよ」
サッチ「この態度を見るとマルコのやつサンドイッチ食べなかったな？」
「そう、後で食べるからって絶対食べないじゃん仕事終わるまで」
ハルタ「やけにマルコのこと心配してるんだね」
「みんなは心配じゃないの？」
いつものことだからなと言ってサッチは皿洗いを始めた。
ハルタ「そんなに心配ならAがなんか作って持っていってあげたら？」
「サッチの超美味しいご飯でもああなのに、私の下手な料理なんか持っていって見せたら食欲どころか吐き気がわくよ」
サッチ「俺今日ほどコックやってて良かったと思ったことはねえ｣
やいのやいのとあれこれ言いながら騒いでいると――
イゾウ「じゃあ、そんなにマルコに飯食ってほしいならお嬢が食べさせてあげたらいいんじゃねえか？」
「そうか！！」
ハルタ「そうか！！じゃないよ、食べさせるとかガキじゃないんだから」
「いいや、やってみないと！サッチ！なんか作って！私が食べさせやすいように簡単なものでいいよ！」
お願い！と手合わせてサッチに言うと
サッチ「あいよ、可愛い妹頼み事だお安い御用だぜ｣
サッチが料理作ってるのを待ちながら、イゾウたちと一緒におやつを食べていた。
食え食えといっぱいケーキを口の中に放り込まれて
「ほれひほうは…(これいじょうは)」
ハルタ「はははっリスみてえ！」
．
．
．
．
．
サッチ「ほらよ！できたぜ」
出来上がったのは、とても美味しそうなチャーハンだった。
「ほってひふ(もっていく)」
チャーハンの皿を持って再びマルコの部屋へ向かう。
イゾウ「あのパンパンの顔で行くのかいお嬢」
ハルタ「ははははっ」
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作者名：鈴麗 | 作成日時：2022年8月24日 22時
