3話 ページ3
？「大丈夫かよい？」
その言葉にどれほどの安心感を得たか。つい先までのマイナス思考や感情が一気に洗い流されるようで全身の力が抜けて…
？「お、おい！」
ーーーーーーー✱✱✱
なんだろう、頭がボーッとする――
「ここは…？」
目を開けると天井が見えた。
「え？」
なんで？天井があるってとこはどこかの部屋の中ってことだよね？もしかして、私気を失ってたのかな…。
？「お、やっと起きたかい？」
「あ、あなたは…」
マ「俺はマルコ、急に倒れるからびっくりしたよい」
「ご、ごめん…なさい」
マ「いや気にするな、ところでお前は？なぜ森にいたんだぃ？」
「あ…えっと…Aっていいます。でもなんで森に居たのかは…分かりません｣
マ「どういうことだいよい？」
――――マルコside――――
マ「あと1時間でこの島を出るから早く荷物を船に乗せろよい」
サッチからそろそろ食料が尽きそうだから次島見つけたら寄りたいと頼まれ、近くの島を停船させ食料調達をしていたら、森の方から悲鳴が聞こえた。
サ「なんだ！？」
マ「俺が確認してくるよい！」
すぐにその声の方へ飛んでいくと女が必死に熊から逃げている姿が目に映った。俺は急いでその熊に近づき、渾身の一撃を食らわせてやった。
「あ、あの…」
と声をかける女の方へ振り向き
「大丈夫かよい？」
声をかけたら、一気に不安感と恐怖が解れたのか気絶した。
「お、おい！」
気絶した女を抱き上げ船に戻ると、甲板にいたサッチが口をパクパクしながら俺の方に指を指し
サ「攫ってきたのか！？」
マ「アホか！さっきの悲鳴の主だよい」
サ「え、マジで？」
マ「あぁ、助けたら気絶したんだよい、だから一緒に船に連れてきた」
サ「じゃあ、俺はこの事をオヤジに報告してくるよ」
マ「ああ」
部屋に寝かせて、起きるまで取り敢えず様子を見ることにした。にしても、見れば見るほど…
マ「小さいし、細っこいねぃ…」
手首なんてすぐに折れそうだ。なんて思っていると…
「ここは…？」
マ「お、やっと起きたかのかよぃ」
「あ、あなたは…」
マ「俺はマルコ、急に倒れるからびっくりしたよい」
「ご、ごめん…なさい」
マ「いや気にするな、ところでお前は？なぜ森にいたんだぃ？」
「あ…えっと…Aっていいます。でもなんで森に居たのかは…分かりません｣
マ「どういうことだいよい？」
嘘をついているようには見えないし…これはもしかしたらとんだ拾い物したのかも知れないねい…
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作者名：鈴麗 | 作成日時：2022年8月24日 22時
