異世界にトリップしたら海賊になっちゃいました (ページ17)

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16話ページ17

今日の空は青く雲がなく、海も波が穏やかで頬に伝う海風がとても心地がいい。

あの冬島とは大違いだわ…。

マルコは別の任務があって、冬島から戻って昨日仕事があると行ってどっかへ飛んで行ったし。

今船にはいないからちょっと寂しい
一緒に遊んでくれる人がいないのは退屈だ…。

分かっていただけるだろうか、船の上マジですることないのよ
ガチで暇なのよ

釣りは海に落ちるからダメって言われるし

甲板の掃除はほかのクルーが「可愛い妹にそんなもんやらせる訳にはいかねえ！日焼けしたらどうすんだ！！！｣と怒られるし

ハルタやイゾウ、ジョズもビスタも遊んでくれるけどすぐにほかのクルーに呼ばれるし

サッチはずっと料理の仕込みとかしてるしコックだから仕方ないし、サッチの料理は美味しいから仕込みしてるとこ邪魔したくないし

やっぱ、マルコは忙しくてもなんやかんやで相手してくれるし退屈しないから嬉しい。

「あーあ暇だ…。マルコ早く帰ってこないかなー」

穏やかな海を眺めていると、前方から何かがもの凄い勢いよく近づいてきていた。

「なにあれ」

近づいてくる何かがを迷うと目を細めてじっとみていると
1人のクルーが「海王類だ！！！！」

海王類？？

ハルタ「Aは危ないから下がってて！」

「う、うん」

船の船員たちがみるみる戦闘態勢に入る。

そんなにやばい生き物なのかなーと考えていたら。

勢いよく海の中から現れたのは、生き物と言うよりも化け物だった。

てかキモイ…！！！
ムリムリムリムリムリムリ！！！

キモすぎる！！

なんなの！？これが海の生物なの！？

あまりのデカさとキモさにびっくりし過ぎて固まってしまった。

『ぐぉおおおお！！！』とその化け物は船に向かって体当たりしてくる

「う、うわっ！！」

あまりの大きな反動だったため船の外に投げ飛ばされた。

ハルタ「A！！！！！」

ジョズ「おい！！！誰か！Aが船から落ちたぞ！！」

イゾウ「お前らは海王類を仕留めろ！！！！」

そう言ってイゾウは急いで海の中へ飛び込み、落ちた末妹の姿を探した。