短編アギシュ(仮) (ページ38)

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ツンデレヤンキー >> 和牛水田ページ38

この学校を
代表するようなヤンキー。

川西賢志郎と水田信二。

その2人のうちの、水田信二は

私の彼氏。

…………

ｶﾞｼｬｰﾝ!

休み時間に、隣のクラスから聞こえてきた
ガラスの割れる音。

教室から顔を出して見てみると

そこにいたのは

『…し、信二！？』

………今日、来てたんだ…！

水田『ﾁｯ……』

私の声は聞こえてないみたいだけど、
信二の目は本気で怒っていた。

田中『………ｯﾃ…』

おそらく頭をガラスに突っ込まれたであろう
…信二の前に倒れる田中くん。

その周りにいる、田中くんの仲間。

水田『他に、文句あるヤツは？』

｢｢｢………｣｣｣

全員黙っている。

川西『…言われへんなら
最初から突っかかって来んな！』

廊下中に響く
ドスの効いた賢志郎くんの声。

｢は、はいっ………｣

か細い声で返事をする彼ら。

水田『ﾁｯ………次は手加減せえへんからな。』

[手加減]とは。

頭をガラスに突っ込ませておいて
今更なにを手加減するのか。

信二と賢志郎くんは
そのまま何処かへ行ってしまった。

その後、通りかかった先生が

先生｢…田中！？は！？どないしてん！？｣

って心配してたけど………

田中くんにもプライドがあるのか

田中｢……こいつらと遊んでて割れただけや。｣

と答えていた。

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

休み時間が終わり、今から調理実習。
今日はお菓子をつくるらしい。

｢あれ…………｣

信二とは同じクラスだし、さっき居たから
会えると思ったけど……姿が見えない。

………帰ったのかな…

まぁ……

今日が何の日か、なんて。

信二が覚えてるわけないか。