短編アギシュ(仮)

□□□□ ページ37

学校が終わり、
賢志郎の家へ来た。



ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

ｶﾞﾁｬ……


『あ……賢志郎…』


川西『………』


『あの…さっき、ごめん。私…その…』




川西『…………とりあえず、入ったら？』


『…うん……』



久しぶりに来た賢志郎の部屋。



『あの…ごめん、
まさか…あんな理由だったとか知らなくて…』


川西『そんなん別にええし、
お前は何も悪ないやろ。悪いんは田中や。』



『けど、なんで言ってくれなかったの？
その……田中くんの事』


川西『そんなん
わざわざ言うてたらダサいだけやろ』



『……ありがとう、賢志郎』


川西『………別に
俺がイラついたからしただけやし
お、お前の為にやったわけちゃうからな』



と少し照れている。
これがいつもの賢志郎。

意地悪で、素直になれない、口の悪い
…だけど本当はすっごく優しい

そんな所に私はすっかり惚れてしまった


『っwww』


川西『何笑てんねん』


『何も〜』


川西『…何やねんそれ』


ちょっと拗ねた賢志郎の手を軽く握った


川西『な、何してんねん…！』


少し顔が赤くなった。

たまにこういう姿を見ると
｢もしかしたら賢志郎って意外と
他の男の子よりピュアな人のかな｣と思う。



『……賢志郎はあの時
｢関係ない｣って言ったけど、
私はやっぱり賢志郎と一緒に卒業したい。

だから…これからは
…揉め事、とか………その…』


川西『分かった』


『え？』


川西『Aが嫌なんやったらやめる、
て言うてんねん』


『〜っ！…賢志郎！！』


色んな感情が混ざって
いてもたってもいられなくなり、
賢志郎に飛びついた。


川西『なっ……は、離れろや！』


『〜っ！……賢志郎！すきっ！』



川西『っ……ええから！やめろ、！』



と剥がされ、
賢志郎に両手でバチン！と顔を挟まれた。


『い、痛いっ！』


川西『お前のビンタも痛かったけどな。』


…何も言い返せない…


『ぅ……ごめん…』


川西『…www』



両手で顔を挟まれたまま、キスをされた。

『っ……ちょ、ちょ！』


川西『なんやねん、顔赤いで？ww』


『あ、当たり前でしょ！？
せめて…普通の顔でしたかった…！！』


と、照れてる事を隠したくて少し怒った。


川西『なら普通の顔でしたらええやろ…』




次はそっと頬に手を当てて、


優しいキスをしてくれた。


END
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また後日、
水田さんverと2人verも更新する予定です。

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