短編アギシュ(仮) (ページ21)

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トイレから出て
トイレの前にある、

ちょっとしたベンチみたいな所に
座っていると

川西『A』

『川西さんっ』

川西『今2人やからいつも通りでええよww』

『あ、そうだった』

川西『外の空気すいいこうや。
なんかここ庭みたいな所あったよな、？』

『うんっ』

そして、
2人で庭のような所に来た。

道路からは見えないように
木の板で仕切られ、
紅葉の木が植えられていて落ち着く雰囲気。

ここなら客室の皆や外からの目を気にせず
ゆっくり2人で話せる。

『わ〜……なんか…すご…』

川西『な。俺も初めてちゃんと見たけど
なんか高級旅館みたいやな、照明とか。』

………

川西『てか、さっきのゲーム。』

『？……ああ…』

あの愛してるゲームのことか…
それきっかけで私ここにいるんだった。

川西『俺ちょっと嫌やった。』

『…え？……妬いた、とか…？』

川西『………あかん？』

『え、あ、いや…そうじゃなくて…

なんか…賢志郎、普段あんまりそういう事
言わないから…ビックリした…』

川西『言わんだけで
結構、思ってるで？ほんまは。

…けどそんなん、
いちいち言うてたらカッコ悪いし
そんなん言う彼氏にもなりたないしな。』

『そう…なんだ……なんか安心した』

川西『何が、？』

『そういう事思ってるの
私だけじゃないんだ〜みたいな。』

川西『当たり前やん…！

さっきの、ゆずるとか亜生に
｢愛してる｣言われて照れてたやろ？
俺めっちゃ傷ついてたんやからな？！』

『あ、あれは…しょうがない…というか…
誰でもああなるよ！女の子は！多分！

言われ慣れてない言葉とか言われたら
照れるでしょ、！？』

川西『ん〜……ほな、
言われ慣れてたらええねんな？』