短編アギシュ(仮) (ページ16)

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[別れ際]

昂生『あ、そやAちゃん！』

『はいっ』

昂生『俺らラジオやってんねんけど、
確か前回？のラジオ聴いてみ！』

『ラジオ…？分かりました！』

すると

亜生『っああ！お前！言わへん約束やろ！
ほんま！！？しばくぞ！？最悪や！！！！』

と亜生さんが昂生さんに怒り出した。

『……？』

昂生『いやもうええやんけ！』

亜生『うわあ〜っ…ちょ、Aちゃん…
聴かんといて…お願い！ほんまに！』

と手を合わせてくる亜生さん

『ええ……
そこまで言われたら聴きたくなりました…』

昂生『っwww』

亜生『は〜…もうお前のせいやからな！』

昂生『誰がお前や！兄ちゃんやぞ！』

亜生『ん〜もう！！
……とりあえずまた明日な〜…連絡するわ〜』

『はいっ』

と昂生さんに｢ほんま何言うてんねん！｣と
言いながら出ていった

………………

仕事から帰って、家でくつろいでいると

『あ、ラジオ…』

調べて、前回の放送を聞いてみる。

……なんか、当たり前かもだけど
雰囲気とかほんと[ミキさん]って感じ！

聞き始めて20分くらいしたところで…

ーー[ラジオ内での会話]ーー

昂生『最近、なんかあったかな〜』

亜生『まぁ仕事しかしてないな。
ロケ、収録、ラジオ、劇場…とか』

昂生『ん〜…あ、劇場といえば。
最近なんか亜生さん、
劇場がお好きの様ですけど。』

亜生『あ〜…まあなぁ。』

昂生『何でなん？
なんか最近、いきなり言い出したよな。』

亜生『まぁ……ちょっと…な。』

昂生『ええ、なになに？なんなん？
なんでそんな濁してんの？』

亜生『いや、まぁ…』

昂生『あ、ほな俺だけ教えて！
耳打ちでコソッと。』

亜生『えぇ！
いや兄ちゃん信用できへんもんなぁ…』

昂生『ええからええから！言わんし！』

コソコソ……

昂生『好きな人！？』

亜生『っうあぁああ！！…ええっ！？
何で！？何で言うたん！？え！？なんで！？

これは言うたらあかんやつやろ！？
なんでなん！？なんで言うたん！？』

昂生『いや！いや！まって！
ほんま！え！？ごめんて！え、ほんまに！？
……好きな子おったん？』

亜生『……おるし！好きな子くらいおるし！
なんやこの小学生みたいな会話！』

昂生『えぇ誰？』

亜生『いやもう言わんて！
ほんま兄ちゃんの事一生恨むからな。』

昂生『これはほんまごめん！
けどもう言お！？ここまで言うたんやし。
亜生はその子の事なんて呼んでんの？』

亜生『俺は…』