短編アギシュ(仮) (ページ12)

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残っていたお酒を飲み干し、
私の目を見つめる濱家さん。

お酒のせいでか、顔は少し赤いけど
その真剣な眼差しに緊張してしまう。

濱家『Aが応援してくれたから
ここまで頑張れたし
一緒におってくれたから、
ここまで来れてん。』

『そ、そんな事…』

濱家『ある。少なくとも俺は。』

『………』

濱家『………好きやねん。俺。

……Aのこと。』

『えっ……』

思ってもみなかった[好き]の2文字に
驚きと嬉しさとが渋滞して
心臓の動きだけがどんどん早くなる。

濱家『初めは、[ただのマネージャー]
としてしか見てなかったんやけど…

だんだん…
なんか意識するようなってもうて…
やから、マネージャー終わるとか聞いて
めちゃめちゃ悲しくなったし、嫌やったし…

あ……
ごめんな、なんかいきなりこんなん…
ちょっと呑みすぎたんかも。』

『………、私も…好きです…
濱家さんの事…ずっと前から…好きでした。』

やっと言えた[好き]。

濱家さんは赤くなった顔を片手で覆った後
優しくフハッ、と笑って

もう片方の手で私の手を握り、
自分の膝にポンと置いた。

その大きな手をギュッと握り返すと
ニコッと可愛く八重歯を出して笑った。

濱家『あかん…心臓もたんわこんなん。
すいませ〜ん！
これもう一杯お願いします！！』

『ははっww
私も同じの、お願いします！』

マネージャー最終日。

かまいたちのマネージャーから
隆一の彼女になった。

END

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個人的に
1日だけ、推しの芸人さんの
マネージャーになってみたい私です。

推しと話せるマネージャーさん、
大変だろうけど、やっぱ羨ましい。