4話 ページ4
家に帰宅。いや長かった。というか家があって良かったよね。そこは、身分証に記載されていたので案外どうにかなった。いや、自分の家を街の人に聞くという所業も中々だったけど。初っ端警察(真選組)のお世話とか。誰も喜ばねぇから。
ここで全部、情報を整理しよう。
まず、昨日の私。薬を飲んで早めに就寝。起きたら江戸の路上にトリップ(転生？)かなんかして目が覚めた。いやぁ体縮んだとかじゃなくて良かった。そしたらもっとハードモードの人生送るとこだったよね。
じゃなくて。もう既に人生ハードモードだっっつの。殺すぞ。
考えるに、ここ銀魂の世界だよなぁ。図太い塔が建ってるし。色々とそこで考えたいことはあるが置いといて。
次にこの家。ちゃんと私の家という署名がされている。家の中も一人暮らししていた自分の家にそっくりだ。さらに棚や机の引き出しをひっくり返すと、書類やら通帳やらバッサバッサ出てきた。なになに…この家には昨日引っ越したばかり。来月の4月から保育士として働く予定。場所も書いてある。ここ、保育園とかあったんだ。大丈夫かなぁ、働けるかなぁ。この世界のガキ、色々腹立つからなあ。
というか通帳の額そんなにないな。やっぱ、そんなトントン拍子で上手くいくわきゃないよな。いや、自宅も仕事も用意されてるだけずっとマシだが。
色々整理して、まぁ何とかなるだろう。そんな気がしてきた。
問題はひとつ。友達も家族もいないということだ。いくら人生ハードモードで過ごしてきたとはいえ、いきなり1匹の狼というのはこれいかに。ずっとパシッてきた弟すらいないとか。辛たんなんですけどー。
まぁ！まぁ！？何とかなるだろう！？というわけで食材買ってこよ…あ、もう１つ忘れてた。薬どうしよ。
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作者名：ケサランパサラン | 作成日時：2023年8月18日 4時
