片想いとサイダー [松田陣平]

11話 ページ12

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先輩である松田くんに報告書を書かせていいのかとも思ったけど





佐"いいから今日は松田くん！！！！"





ってものすごい顔で言われたらもう引くしかない







申し訳ないなと思いつつ、
私の大好物が置いてある冷蔵庫に手を伸ばす







ｶﾁｬｯ






ｺﾞｸｯｺﾞｸｯ







「ぷはぁっ、美味しい」

佐「またサイダー飲んでるの？笑」

「またって、今日初サイダーですよ！」






え〜って言いながら笑う佐藤さん

昨日も飲んでないもん

毎日飲んでたんだけど、周りから体に悪いと言われ続け
2日に1本ペースにしたの (







松「サイダー好きなのかよ」





？！？！







冷蔵庫の前で人目も気にすることなくゴクゴク飲んでいた私…

そうだ、松田くんいるんだ…

恥ずかしい

銭湯の牛乳一気飲みするおじさんみたいな飲み方してた…








松「？」

「すっ、好きです！！」







好きですって……







告白みたいじゃない…？！？！(違う







松「奇遇だな、俺もよく飲んでんだよ」







ふっと口角を上げて笑った松田くんは、
こう言うとまた報告書に目を下ろした








笑った……









距離が離れているからなのか、

部屋の照明が完全についていないからなのか、

松田くんが私のことなんて全く見ていないからなのか、






理由は色々思いつくけどとにかく…






今、私の顔が真っ赤だと言うことは気づかれてないみたいだった

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