両片想いとサイダー[松田陣平]

93話 ページ46

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目暮警部の元へ向かう松田くんの背中をぼーっと見つめる







…なに言おうとしたんだろう

気になる…

それに私だって……松田くんに言いたいことあるのに







佐「Aちゃーんいつまで上司にやらせる気ですかー」

「あっ！すみません！！すぐにやります！」






とりあえず…今は切り替えて仕事終わらせよう

松田くんがまだ帰らないならまた会えるかもしれないし、

明日もあるしね







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…結局会えなかった(泣

神様のバカっ

帰る前、目暮警部に松田くんがまだいるのか聞いたけど「あぁ！松田くんならとぉっくに帰ったよ！」って何故かニコニコスマイルで言うし…(目暮警部はAちゃん大好き







笑えない…全然笑えない






とぼとぼ歩いて玄関口に向かう

そういえば、はじめて松田くんにあった日も1人で俯いて学校から帰ってたなぁ

それから公園行ってうずくまって泣いてさ

今では笑い話だけどあの頃の私は毎日辛くて仕方がなかった

松田くんが声をかけてくれたあの日から、松田くんは私のヒーローなんだから







そんな人に再会できたって言うのに何やってるのよ、私は…







庁内からでると外はもう真っ暗で、闇の中に吸い込まれるような感覚になる

ただでさえブルーなのに追い打ちをかけられている気分だ







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松「っんな下向いて歩いてたら危ねーだろ」

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