両片想いとサイダー[松田陣平]

67話 ページ20

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「はぁ…終わった……」







今日の事務作業が終わりペンを置いて肩を軽く回す

すぐ凝るんだよなぁ…私の肩←

時計を見るとまだ19時前

こんな時間に帰れること最近なかったから少し、いやかなり胸が弾む





「お先に失礼しますっ」






空になったサイダーの缶をゴミ箱に捨てて、まだ各々のデスクで手を忙しく動かしている人たちに挨拶をする






『お疲れ様〜』

『お疲れ』

「お疲れ様です」







デスクの上を整理し、隣にいるつい先程戻ってきた佐藤さんにも挨拶をして部屋を出た







そういえば…苗子から返事来てるかな

松田くんとのあの大事件を早く伝えたくて、
作業に取り掛かる前に連絡を入れておいたんだけど…







苗[私もう帰ってるからいつでも電話○]

[今から帰るよ、またかけるね]

苗[はーーーーい、お疲れ様！]







20分くらい前に来ていたLINEに返信するとすぐに既読がついてメッセージが送られてきた

トーク画面開いてた？ってくらい早くて怖い笑






苗子とのやり取りが終わると同時にエレベーターホールにつく

携帯を鞄に入れて下へ向かうボタンを押した







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はぁ…出来ることならなかったことにしたい

松田くん絶対不快な思いしたよね、なんとも思ってない女の子を誤って抱きしめるような形になったんだから

少女漫画とかならおそらく胸が高鳴るようなシチュエーションだったんだろうけど…

私はそんなの通り越して焦りと罪悪感しかない






なんて色々考えているとエレベーターのランプがつき、
ﾁｰﾝと音がなった







扉が開き足を踏み入れ…………






？！？！







萩「お、Aちゃんじゃ〜ん！」

松「…」

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