イキシア 2

53◇私と兄と、時々彼 ページ7

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正「Aー、どう？体調」

「……さいあく」



昨日から腹痛とだるさと吐き気と嘔吐と闘ってました。

横になってれば治らないかという期待は←
無駄に終わった。


正「じゃあ、病院だな」

「……えー……っう…ぅぇ」

正「……また胃腸風邪だな」



心配症なまさ兄が様子を見に来て、また吐き出した私に嫌な顔1つせず、背中をさすってくれる。



腹痛と吐き気に悩まされて、嘔吐し出せば、悲しいことにエンドレス。
身体も重くだるい。

一晩も続けば胃の中はきっとカラ、
それでも、食べたものを出し切ったであろう私の身体は胃液でもを吐き切りたいのか、嘔吐を繰り返す。




真「やっぱ胃腸風邪ぽいん？」

正「ぽいな」

真「じゃ、病院やな」

正「ああ」

しん兄も心配そうに様子を見に来て、
まさ兄と話している。


真「正也、社長に休み頼んだで、ついてったり」

正「え、けど…」

真「ええから、A任せたで」

正「……おう」

「……だい、じょうぶ、ひとりで」

ｵﾛﾁ「「絶対ムリ(やん/だろ)」」

「…ぁ…う」


しん兄はさっきまで、関社長と話していたのか、スマホを片手に、まさ兄にそう言った。


真「A、前みたいになる前に病院行き、な？」

「……ぁい」

真「正也、頼んだで」

正「おう、終わったら連絡するわ」

真「おん、じゃ、俺、行くわ」

正「いってらー」

しん兄は優しい笑顔で私の頭を撫でて、仕事現場へと向かった。


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