私、鬼邪高校で自由に生きてます

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林「さあ今年もこの季節がやってまいりましたー」

「「うぇーい!!」」

「「おおおおお！！」」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

「うぃーす」

茎「お、A！」

「おつでーす」

村「お、Aちゃんじゃん？」

顔だけ後ろに向けて、こっちを見た村山、Aはニヤリとして、

「むーらーやーまーさーん！！」

ﾄﾞﾝｯ

村「っ！おめ、飛びついてくんな、ってんだろ！」

Aは、村山に、いわゆるバックハグ。

「いーじゃん、加減してるよ？」

村「当たり前だわ」

「村山さん、今日もイケメンっす」

村「ハイハイ」

「あ………流された…」

関「Aちゃん今日バイトは？」

「今日、夜になっちゃったからー、鬼邪高ぶらついてたのー」

園「A、お前さ、なんでそんな、猛獣の檻ん中歩くようなマネすっかな？」

茎「お兄ちゃんたち、心配だぞ！？」

「大丈夫ー、これ付けてれば基本、ね？」

Aが指さしたのは、腕章のように付けられた青色のバンダナ、村山とお揃いのもの。


「……てかさ、盛り上がって何やってんの？」

村山の隣に移りながら、聞くと、

林「……あ、そうだった」

園「Aもやろーぜー」

「ん？」

林「仕切り直して…鬼邪高名物、その名も！」

「「「全日ステークス！！」」」

「全日、ステークス？」

村「え、なになに！なになになになに全日ステークスって！」

園「毎年全日に新入生が入学すると荒れんだろ」

村「うん、去年は轟ちゃんね、うん」

園「いぇあ」

茎「さあ今年はどうなるか、轟さんを倒すやつは出てくるのか」

村「おお！」

林「それを予想するのが、全日ステークス」

「「「いええ！！」」」

「へー…」

村「関ちゃん超面白いじゃん！ねえみんなそんなことやってたの！」

嬉々として言う村山、

関「毎日早めに学校に来て、こんなことばっかやってました」

ﾍﾟｼｯ

村「なんで言ってくんなかったんだよ」

関の頭を叩く。

「え、これ、面白いんだ……」

そして、イマイチ理解出来ず、周りについていけていないA。



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