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『おい、帰るで』




"え、どしたん?"




『ちょっと話がある』




"なに?"




『ええから来て』




.





「しげ、大丈夫?」




〈俺は全然大丈夫!〉





「やっぱり大ちゃん追いかけてくる」





〈ちょっと待って〉





「待てへんよ、今のは大ちゃんやからってさすがに許せへん」





〈ちょっと待てって〉




____…





「わっ、」





〈俺の近くに居てや〉





「先輩、」





.






"なあ、なに?"




『別れよ』




"…やっぱり笑"





彼女は分かっていたかのように嘲笑う




"やっぱ目の前に好きな子が居ったら我慢出来ひんよな"





『…』





"別れるってことは彼奴がどうなるかは分かってるやんな?"




『お前に勝手なことはさせへんから』





"随分強気やん"





『俺がAのこと守る』





"守るって、幼稚園生じゃないんだから笑"





『なんとでも言えば』





"じゃあ、そんな君に一番楽な方法教えてあげる。"






『なに?』






"あの子と関わらない、それだけ"





『そしたらほんまに何もしない?』





"約束する"





.






____タッタッ






「大ちゃん、」





.






「大ちゃん!」





『…』





「ちょっと、」





振り払われる手と去っていく足音








.





なんで、大ちゃん





.

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作者名:少女A | 作成日時:2017年9月7日 0時

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