73日目。 ページ46
「いやいやいや、そこで黙ったら恋してるって言ってるようなもんじゃない」
「はあ?何で?どういう思考回路してたらそういう結論が出るのかさっぱり分からないんだけど」
「き、急に饒舌にならなくても……。いやさ、いつものイルミなら、してないよとか、してる訳ないじゃんとか即答するでしょ。それが即答できないってことは、怪しいってことになるんじゃないかなーと思って」
「……まあそうだね」
「でしょ?でもまあイルミだから、居ない可能性の方が高いとは思ってるけど……」
「いるよ」
「え」
「恋愛かどうかはともかく、なるべく行動を共にしたいと思ってる奴なら居る」
「な、なん」
「まあでも、俺もどうするべきか考えあぐねてるからね。一概に恋をしているとは言えない。……どう?納得した?」
「え、えーっと……」
怒涛の展開に頭が追いつかない。
イルミは私を見るのをやめて、黙って味噌汁をすすっている。
ちなみにその後、イルミが恋をしているかもしれないという事実に何故かハイテンションになり、お相手は?!とノリノリで聞いたら死ね、と返された。
♢
「ふーん♠じゃあイルミにとって大切な誰かは居るわけか♥」
「ええ、まあそういうわけでして……」
「うんうん、なるほどね♦それで、何で今はそんなにローテンションなの?」
「いやあ、イルミが他の人と結婚しちゃうかもしれない、という事実に今更気づきまして」
「そこは先に気づいておこうね♠」
「返す言葉もございません」
「というか、もし実際にそうなったらどうするつもりなの?ていうか、ボクはむしろイルミは君以外の人と結婚する可能性の方が高いと思うんだけど♣」
「……いや、あんまり考えてなかったですね」
「うーん、そこもまだか♠」
「ええ、まあ……」
「でもまあ、まだ相手を聞いてないなら君の可能性もあるわけか♦」
「それは……あ、というか、ヒソカさんはどうしてこんな依頼を頼んできたんですか?結局私、ずっと気になってたんですけど」
「ああ、それはね……❤」
言いながら、ヒソカさんの目がすっと細められる。
何故かこちらを真っ直ぐに見ながら、彼は言った。
「イルミの大切な人を殺せば、イルミと殺り合えるんじゃないかと思って♦」
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バナナ - とっても最高でした!!有難うございます!!更新待ってます!! (2022年9月20日 2時) (レス) id: e7b90db1c1 (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - 孤歌さん» ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです……!これからもよろしくお願いします! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - みーたんさん» コメントありがとうございます!ぜひ続編でもお付き合いいただけると嬉しいです! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - 初めまして凄く面白いですね!更新待ってます(゜∇^d)!! (2018年7月1日 15時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 一言で言うとやばすぎますね (2018年6月24日 20時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どらやき | 作成日時:2016年1月24日 18時