【H×H】イルミと結婚したい情報屋。2

72日目。 ページ45

ヒソカさんからの依頼を受けた私は困っていた。
というのも、イルミの恋愛対象なんて皆目見当がつかないからだ。

悲しいことではあるが、私自身がそうであるという期待はあまりできないため、あるとすればお見合いの相手か、もしくは暗殺者仲間にそういう人がいるか。

かといって、たとえ同じ暗殺者だったとしても、イルミに仲間がいるとは思えない。ヒソカさん以外は大体針で操っているイメージがある。

うーん、どうなんだろう。
相手が相手なだけあって、尾行やらは無理があるのもつらい。

私がイルミ相手に探りを入れるなんてほぼ不可能だ。情報屋としてどうかとは思うが、そもそも一般人の浮気調査やらを専門としているのに暗殺者とかやばそうなピエロとかが来ること自体がおかしいんだから。

しのごの言ってもしょうがない。選択肢なんて最初から一個しかないのだ。

うーん、でも、

「分かってはいたけど、直接聞くしかないってのもつらいなあ……」

「何の話？」

「うわあああああ？！い、イルミ？！いつから？！」

「何、大声出して。今来たところだよ」

「そ、そっか……味噌汁飲む？」

「飲む」


♢


「で、何だったの」

「え？」

「直接聞くって何？」

「あー、あのですね〜……えーっと……」


どう説明しろって言うんだ。


「あー、単刀直入に聞くけどイルミって恋してる？」

「……は？」

「う、うん、あの」

「どういうつもり？」

「あー、そのですね、あの、依頼が来まして」

「誰から？」

「い、いやそれは流石に」

「誰から？」

「ひぇっ、ヒソカさんからです」

「ふーん……」

「うぅ、依頼主の名前を漏らしてしまった」

「君に情報屋としてのプライドはないの？」

「いやそりゃ多少はあるけど、トップレベルの暗殺者に勝てるほどではないからね？！えーっとそれで、イルミって恋してるの？」

「……」

「そこで黙るんかーい！」

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